新人漫画家さんのために、大ヒット作家に「人気作を生む秘訣」をお聞きするこの企画。
三田紀房先生、門馬司先生、小川亮先生という豪華メンバーに登場いただきます!

今回お話を伺ったのはシリーズ累計200万部を突破し、アニメ化・実写化共に話題となった『パリピ孔明』の作画担当、小川亮先生!
全4回にわたってインタビューを掲載します!

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小川亮先生 プロフィール
漫画家。現在『パリピ孔明』をヤングマガジンで連載中。他に『私人警察』『赤橙』など。

【第2回】 “とにかく派手に” 『パリピ孔明』の世界に飛び込め!!


――小川先生、本日もよろしくお願いいたします!
今回は「世界観」についてお伺いできればと思います。
 
小川
よろしくお願いします!
 
――『パリピ孔明』はパリピを冠するだけあり、英子のホームであるクラブの他にも、ホストクラブなどの様々なパーティーシーンが描かれています。作品の世界観を保つために実際に取材などに行かれるのでしょうか?
 
小川
連載開始時にちょうどコロナ禍になってしまったので、クラブに入ったことはありません。
 
――そうなんですか!?
 
小川
そうですね。外観の写真だけは前もって撮ってたんです。
そのうちモデルにする場所が決まったら実際に行ってみようかなと思ってたところでコロナ禍になっちゃったんで、結局行かずに、もう取材なしで描くしかないなということに。
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▲NO取材で描かれたクラブシーン。光の加減など、間違いなくクラブ!!

――クラブについては、小川先生の中ではイメージによる部分が大きかったんですか?
 
小川
そうですね。もうネットで検索したりとか、映画やドラマで描かれるなんとなくの雰囲気とか、そんな感じですね。僕の時代だとディスコなんで、そのイメージや雰囲気で描いています。厳密に言うとクラブは正直知らないんです‥‥(笑)。
今は行ける場所はできるだけ行くようにしています。現場の人が当たり前すぎてネットに上げないような日常的に使っている道具などを見れたらいいですね。
実際の現場で得られるアイデアも多いと思います。
 
――資料集めについて、写真を撮る際に意識しておいたほうがいいということや、意外と忘れてしまうことはありますか?
 
小川
基本的には舞台になりそうな定点、キャラクターがお芝居しそうだなという場所を中心に8方向くらい、左右・前後・斜め前・斜め後ろはできるだけ撮りたいなと考えています。
大体は「これ撮っておけばよかった」ということばかりですけどね(笑)。
 
――競馬場が登場する回もありましたが、こちらは実際に取材を行われたのですか?
 
小川
そうですね。編集部や担当編集さんに協力していただいて、厩舎を取材させていただきました。
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ギゴショクライダーが厩舎から出てくるシーン。細かい道具までしっかりと描かれている。

――厩舎の取材では具体的にどうアンテナを張っていたか教えてください。
 
小川
とにかくなんでも撮っておきたいというか、とりあえず使うかどうかは考えず、見せてもらえるものは撮ったし、作品に出てきそうな場所も撮りました。取材時点だと、まだどういう流れになるかわからなかったので、撮れるだけ撮ったという感じですね。
 
――では最後に、小川先生が『パリピ孔明』の世界観を作るうえで一番意識している・こだわっている部分があれば教えてください。
 
小川
最初に思ったのは「派手にする」ということですね。
渋谷のハロウィンとかクラブとかが出てくるので、今までの作品では読みやすくするためにゴチャゴチャ描きこまないような傾向だったんですけど、今作は少しくらい読みにくくなってもいいから、かなり派手な感じに見えるように意識しました。
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▲浮かれる群衆も光り輝く街も、とにかく全てが派手なハロウィンの渋谷。

――それでもすごく読みやすいです!
 
小川
だといいんですけど(笑)。

【まとめ】小川流・世界観の極意!

Point 1 資料集めは徹底的に! 使うかどうかは気にするな!
まずは資料になるかどうかは考えずに集めまくろう! 細かい部分まで見逃すな!
Point 2 作品の世界のためには読みやすさを捨てろ!?
作品の状況に合わせて描き込みの量を調整しよう! 賑やかなシーンは多めに描き込むのもひとつの手!

 
――今回もたくさんの貴重なお話ありがとうございました!
第3回もよろしくお願いいたします!
 
次回は「ネーム作り」について直接インタビュー!
“初心忘れるべからず”!?  お楽しみに!

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