新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガニュース。今回は『絵描きの肉を食べる人工知能』で第91回ちばてつや賞大賞を受賞した越智俊介氏にインタビューしました!

『絵描きの肉を食べる人工知能』
AIや拡張現実が当たり前になった世界で起こった奇妙な出来事‥‥。自分とは何か? 私らしさとは何か? 近未来を予言するSF奇譚!
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【越智俊介氏プロフィール】
『絵描きの肉を食べる人工知能』で第91回ちばてつや賞大賞を受賞。
静岡県出身。食べ物とお酒が好き。わんこそばのベスト記録は62杯。
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▲作者プロフィール画像

越智俊介氏に10の質問!

Q1:大賞受賞おめでとうございます! 受賞を知った時はどんな気持ちでしたか? 
A:とても嬉しくて両手をあげて喜びました!

Q2:今回が初の漫画制作とお聞きしました。漫画に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。 
A:今までずっと絵画を描いてきたのですが、一枚絵だと自分の考えを伝えきれないことがあり、漫画制作に挑戦しました! 
 
Q3:今作は圧倒的な画力と緻密な描き込みがとても印象的でした。どのくらいの期間で制作されていたのでしょうか? 
A:今作は表紙絵に1ヵ月、残りのページに約1年かかりました。会社で壁画制作やイラストの仕事をしているので、家に帰ってからコツコツ描いていました。
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▲細部までこだわりが見える印象的な1ページ目。
 
Q4:ストーリーの立て方や構成部分など、漫画作りで参考にした作品はありますか? また、どのような点を参考にしたかを教えてください。 
A:『アイアムアヒーロー』 『アサギロ ~浅葱狼~』 『進撃の巨人』 『鉄コン筋クリート』 『バガボンド』 『PLUTO』など複数の作品を読み返して展開やコマ割りを参考にしました。ストーリーの立て方や構成は担当さんが分かりやすく教えてくれました。 
 
Q5:今作で特に力を入れたところ、工夫したところはありますか? 
A:作中に登場するアバターにリアリティーや親近感が出るように、キャラクターデザインをたくさん検討しました。
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▲怪談を投稿するアバター。中身に似合ったキャラクターデザイン!
 
Q6:反対に、上手くいかなかったと思う部分や、難しかった部分はありますか? 
A:50ページ以内におさめるのが難しかったです。ぎゅうぎゅう詰めで話が分かりにくくなってしまいました‥‥。
 
Q7:「AI」「SNS」といったテーマで描こうと思った理由を教えてください。 
A:自分はSNSに絵を投稿しているので、生成AIがはらむ問題は当事者として大きなトピックでした。賛成・反対どちらの世論を読んでもモヤモヤして、この心情を漫画に描きたいと思いました。 
 
Q8:打ち合わせなどでの担当編集者とのやりとりで、印象に残っていることはありますか?
A:全体的に印象に残っているのは、とにかく優しい担当編集さんだということです! 否定せず自由に描かせてくれて、それでいて的確にアドバイスをしてくれます。 
 
Q9:次回作の構想や、今後の展望などがあれば教えてください。 
A:次回作はエイリアンが出てくるSFミステリーを描きたいと思っています! 
 
Q10:これから新人賞への応募を考えている方へ、メッセージをお願いいたします! 
A:自分のような漫画のキャリアがない人でも大賞を狙えるガチンコ勝負の賞です! 希望を持ってどしどし応募してみてください。

越智俊介さんありがとうございました!
ちばてつや賞・月間賞はデビューへの近道!
ヤンマガ編集部はまだ見ぬ力作をお待ちしております!

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