新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガニュース。
今回は第92回ちばてつや賞で優秀新人賞を受賞され、Xでの投稿が20万いいねを突破した『ローワライ』の作者、雪野朝哉氏にインタビューしました!

『ローワライ』
あらすじ
怒り、哀しみ、鬱憤、野心、情熱、才能、本音。サンパチマイクに人生乗っける魂の38ページ!!
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【プロフィール】
雪野朝哉(Yukino Ashita)
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北海道札幌市在住。1番好きな食材は羊。

雪野朝哉さんに聞く!10の質問!

1.優秀新人賞受賞おめでとうございます!受賞が決まった時はどのような気持ちでしたか。
結果を聞いて3日ほど作業デスクに座れなくなってしまうほど落ち込み、悔しい気持ちでいっぱいになりました。大賞獲りたかった〜チクショウ!

2.Xでの投稿が20万いいねを超え、当事者の方々からも多くの反応があったかと存じます。それを受けてどのように感じられましたか。
色々な方に聴覚障害関係のことについて知ってもらえるいい機会になり有意義な漫画を描くことができて良かったなと思いました。連載ではないのにまさかファンレターまでいただけるとは‥‥。読みましたよ!応援ありがとうございます!当事者の方からいただいた反響も好意的な意見ばかりで嬉しかったです。聴覚障害の方から編集部に直接お電話で感想をいただいたと聞いた時は、より感慨深いものがありました。

3.聾唖×漫才という組み合わせはどのようなきっかけで生まれたものでしょうか。
「漫画」でしか表現できない作品を描きたいと思い構想しました。漫画では「音」は聞こえないので、そのまま主人公も音が聞こえない聾唖者に。あとはお笑いも映画、ドラマ、本、漫画、劇場、TV、ラジオ、サブスク、YouTubeなどなど広範囲な媒体で展開しているエンタメなので、漫画でしかできないお笑いとかも面白そうだなと思いフリップ芸を生かした漫才師のストーリーになりました。
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4.本作は聾唖を特別視せず、むしろ普通の存在として扱っているようにみえました。聾唖というテーマを扱うにあたってどのようなところを意識して作りましたか。
ご指摘の通り「聾唖」であることを特別視しないように意識しています。あくまでも彼らにとっては、聞こえないことが日常、その日常をただそのままに描くといった感じです。

5.本作に登場するキャラクターの感情の流れがリアルで、非常に魅力的だと思いました。どのようなことを意識してこの2人のキャラクターを作りましたか。
実際にたくさんの障害のある方たちと出会ってきて思ったのが、障害者も普通の人間である、ということです。おしとやか、優しい、粗野、陰湿、活発、色んな人がいる。あくまでも1人の人間として、等身大の彼らを描きたいと思い、いわゆる障害者像ではなく、いつもと同じようにキャラ作りしました。キャラの感情の流れは、キャラができた後にキャラ達に丸投げしました。会話も漫才も。彼らが感じたことを彼らが勝手に話し合って、私はそれを削り足ししてコマに割っただけです。

6.漫画内で漫才を考えることは大変なことかと存じます。かつ聾唖を活かしたフリップ芸は非常に先駆的だと思います。作中のフリップ芸を考えるうえで、一番大変だったこと、また楽しかったことはなんですか。
コマ割り・構図が大変でした。2人の立ち位置と、「フリップ」としてセリフの位置が固定されているので、自然な会話の流れを演出するために限られた構図でどこまで魅力的な表現をできるかに頭を悩ませました。楽しかったのは、変顔を描くことと、彼らが面白いワードを発してくれた時ですかね(笑)。

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7.本作を作り上げる中で、一番力を入れた部分、こだわった部分はどこですか。
リアリティです。アイテムからロケーションまで、この世界のどこかに2人がいる、ということを感じ取れるように細かい設定まで考えて作りました。それによって、読み返すたびに新しい発見があると思います。あとは熱量のテンポ感です。見開き(パオーン)が一番盛り上がるように直前ページまでのテンションの調整をモノローグ等で工夫しました。

8.ちばてつや賞に向けての担当編集者とのやり取りの中で印象に残ったことは何ですか。
『ローワライ』に関してはネームが一発OKだったので特にないです。担当編集者さんに、ネームを見ずに「聾唖×漫才」という企画案だけを聞いていたら、×を出していただろうと言われて、「あっぶね〜」とはなりました(笑)。年末年始の休みの時期でよかったです。(年末年始で編集さんと連絡が取れなかったので、その間に勝手にネームを描いて勝手に送りつけました。)

9.今後の目標や意気込みを教えてください。
ヤンマガの看板作品、看板作家となれるように頑張ります。

10.これから月間賞・ちばてつや賞への応募を考えている方へ一言ください。
表現したいこと、伝えたいこと、挑戦したいことが明確であるほど熱量のある作品が生まれると思います!私も日々是精進、一緒に頑張りましょう!

雪野朝哉さんありがとうございました!

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