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ちばてつや賞
総評
ファンタジー多めの第73回ちばてつや賞!! 高レベルの絵、超テクニカルな作品が多数!!
ちばてつや先生総評
ちばてつや先生
今回は絵のレベルが高く、めくり、見開きのテクニックのある新人さんが多かったです。 ただ、キャラや情報が多過ぎて、絵として面白くても素材のバランスを崩してしまっている作品が多かったね。 ワクワク、ドキドキ、スリルを入れすぎないこと、手法を欲張らないこと。シンプルを心がけるともっといい漫画になるよ。
大賞
『ピザ・トーク』
奥香織 28歳 京都府
ピザ・トーク
ストーリー
夜の公園でピザとアルコールで盛り上がる2人は、親が連れ子同士で義理の姉妹。高校生時代、地味でガリ勉だった姉と華やかでギャルだった妹はお酒が飲める年齢になるまでの間、徐々に距離を縮めてきた。しかし、再び両親の離婚が決まった今、空きビール缶がゴミ箱に入ったら親を殺すという遊びを試みるのだった。
ちば先生の選評
男と女の関係性もそうだが「家族の愛」なんてすぐに冷めてしまう「ピザ」と同じ。他愛のない2人の会話から、無責任で身勝手な大人たちの姿がリアルに見えてくる。「あんな親、殺してやりたい!」と呪いながらも、血のつながらない姉妹愛だけは続いてゆきそうでホッとさせられる。ラストも心地良い。
2015年11月30日(月)発売ヤングマガジン第53号掲載!
優秀新人賞
『Hollywoodは沈まない』
エビガワ 25歳 ソウル
Hollywoodは沈まない
ストーリー
22世紀、世界は海に沈み緩やかに人類は滅亡する中、映画監督を夢見て船でハリウッドを目指す主人公。しかし、オイル切れで立ち寄った村でシアナと出会う。給油の条件は村で働くこと。オイルを手に入れ、再出発をした主人公だったが‥。
ちば先生の選評
地の底に沈んだハリウッドとイルカや魚たちのシーンも雄大で絵を見ているだけでわくわくさせる画力は見事。ラストも微笑ましくてほっとさせる演出。物語に疑問が残り、心の底に未消化なままで落ち着かない部分はあるが、ほぼ欠点がない作品。
準優秀新人賞
『Thank you for the CURSE』
雫綺一生 20歳 東京都
Thank you for the CURSE
ストーリー
自分への戒めとして人間の姿を捨て呪いによって狼男になった主人公は、同じ者に呪いをかけられたルージュという少女と呪いを解くための旅をしている。長旅の末、見つけた村は血だまりだらけの荒廃した村だった‥‥。
ちば先生の選評
キャラクターはどれもカッコいいし、演出も構図もプロ並みの、いやそれ以上の力量を持っている。不鮮明な展開があり、作品のテーマが見えにくかったのが惜しまれるけど「ゲーム的なおもしろさ」は充分にあったね。
準優秀新人賞
『たんたんたぬきの春一番』
榎ハマオ 26歳 岐阜県
たんたんたぬきの春一番
ストーリー
たぬきたちの山のお家がなくなったことにより人間世界の小学校に通う絹田秋が自分がたぬきということを気づかれないように学校生活を送る。なんとか1日目を乗り越えた学校に返り道で見た景色とは‥‥。
ちば先生の選評
作者の制作意図が見え隠れしているが、絞り込めるともっと良かったね。キャラクターは可愛いし、エピソードも癒されるし、見開きの「朝」、「夕」の景色の見せ方も感動的だった。タヌキの姿のままの演出は、やや読者を惑わせるかもね。
準優秀新人賞
『流星少女は光って消える』
木戸朋生 26歳 北海道
流星少女は光って消える
ストーリー
世界企業『饔星』が支配する“特別政令指定区域”で『饔星』だけを狙う不死身の殺し屋“流星”が暗躍する近未来。ファミレスで他愛もない会話を楽しむめぐり。そんな普通の女子高生の家では‥‥。
ちば先生の選評
設定・キャラクターの背景と面白い内容がたくさん詰め込まれているが、短編にするにはやや材料が多く感じた。ただ、ラストでくしゃくしゃの映画のチケットをポケットから出した山野の姿にはジーンとさせられた。
  • 期待賞
    『imitation?』
    市村基 18歳 東京都
    imitation?
    ちば先生の選評
    若さ炸裂で突っ走りながら描いている姿勢が清々しい。読者を意識している作品。
  • 期待賞
    『ディアマンズシップ』
    優輝光太朗 21歳 茨城県
    ディアマンズシップ
    ちば先生の選評
    SFという壮大な世界と家庭の問題を違和感なく描き切っている力量のある作家。
  • 期待賞
    『JDデッドライン』
    今井達也 29歳 東京都
    JDデッドライン
    ちば先生の選評
    うんこを我慢するだけのどうでもいい話なのに、繊細に丁寧に描きあげられるのは才能。
  • 期待賞
    『ペンキルーム』
    阿南コウキ 22歳 奈良県
    ペンキルーム
    ちば先生の選評
    とてつもない描写力がある。説教くさくなりがちな話を、そうさせてないところがいい。
  • 期待賞
    『星の降る街アルキオーネ』
    物語者 27歳 静岡県
    星降る街アルキオーネ
    ちば先生の選評
    凄まじい書き込みの量に漫画に対する真摯さを感じる。幻想的な世界観を描くのも魅力。
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