ヤンマガWebで大人気連載中の『彼女の友達』の単行本第1巻が、本日1月20日(木)ついに発売しました!
 
記念すべき第1巻の発売を記念して、『彼女の友達』作者のじゅら氏にインタビューを敢行!
『彼女の友達』は1000万PVを突破し、発売中のヤングマガジン7号にもカラーで出張掲載中、瀬山しろさんによるコラボグラビアも掲載中の、話題沸騰中エロティックラブストーリー。

作者のじゅら氏が、その制作の裏側を語ります!
 

『彼女の友達』はヤンマガWebで配信中!▼▼今すぐ読む!▼▼
16512,1.jpeg 52.96 KB

じゅら
同人サークル「JACK-POT」代表。成人向け同人作品の活動を10年以上続けており、2021年からヤンマガWebにて『彼女の友達』を連載開始。
 

『彼女の友達』の人気がすごい!

ヤンマガWeb
ヤンマガWebで大好評連載中の『彼女の友達』ですが、なんと1000万PVを達成して単行本第1巻も発売と、話題沸騰ですね!
じゅら
本当にありがたいですね。僕のTwitterのフォロワー数も、毎日のように増えてるんですよ。同人時代だと絵を載せるか新刊の報告するときじゃないと増えなかったので、みんな本当に読んでくれていて感謝しています! 単行本も夢だったので、めちゃくちゃ嬉しいです!
ヤンマガWeb
作品自体はどういうふうに生まれたものだったんですか?
じゅら
ヤンマガの担当さんから連絡をいただいて、そこから考えていったんですが、望まれているものはエロだろうと判断しました(笑)。
求められるものの中で、自分のやりたいこともできたら、と。そのうえで目指したのは、とにかくシンプルなもの。複雑なものじゃなくて、誰が見てもこういう漫画って分かるようなものにしたかったんですよ。原稿を描いている中で一番こだわっているのも読みやすさで、ページをめくって見ていて疲れないものを目指してます。フキダシも極力減らして、コマも見やすさ最優先にしています。
ヤンマガWeb
タイトルもまたシンプルで、かつ色んなものを想起させられますね。
じゅら
単語としても簡潔で、分かりやすいですよね。タイトルだけ見てこういう話かなってなんとなく想像してもらえたらな、と思い決めました。


“エロティックラブストーリー”の裏側とは?

ヤンマガWeb
シンプルなのに深くて濃いっていうのは、タイトルにもストーリーにも通じるところだと思います。第1話からして、主人公のタケルが彼女・カオリの友達である吉岡さんとどうにかなっていくのかと思ったら、すでにその前から事は起こっていて‥‥。
じゅら
そのあたりは漫画としての盛り上がりどころを意識していますが、プロットは一切書いていなくて、基本的には行きあたりばったりで作ってるんですよ。最初から決め込まずに進めていて、ネームを作っていく中で自然とあんな形になっていって。
描きながらじゃないと1P先のことも分からないので、担当さんにもよく途中の打ち合わせはできませんって言ってるんです。みんながページをめくりたくなるようなことだけを考えながら描いている感じですね。
ヤンマガWeb
キャラクターに関しても描きながら固まっていった感じでしょうか?
じゅら
キャラデザはしないので、ネームでなんとなくこういうイメージかなと想像しながら、作画のときに固めていく感じです。吉岡さんに関してはネームのときに「この子はたぶん髪巻いてるな」って思ったので、ギャルっぽいイメージで描いていたんですが、中身はあんまりギャルじゃないなって後になって気づき始めたり(笑)。
カオリは、オーソドックスなかわいい女の子ですね。派手か地味かで言えば地味にしたかったので、髪型もポニーテールにしました。胸に関して注文は何も言われてはいないですが、やっぱり大きくするべきだろうと思ってデザインしました。みんな好きだろう、と思って。
ヤンマガWeb
ギャルっぽいのに胸が大きいというのもあまりあるようでない気がするんですが、吉岡さんは下の名前がトモコで、それも決してギャルっぽくはないんですよね。
じゅら
名前はパッと出てきたもので決めてるんですが、トモコは確かに古風な名前なんですよね。だからこそそんなにギャルっぽくないのかな、と。カオリの名字は古河なんですが、以前住んでいた地名なんですよ(笑)。だから自分の人生ともどこか繋がっていたりもするかもしれません。


セクシーな “雰囲気” を描く

ヤンマガWeb
キャラクターづくりの延長線でやっぱり気になるのは、タケルと吉岡さんの関係ですよね。カオリ含めての進展はもちろん、果たしてこれがプレイなのか恋愛なのか、それともまた別の何かなのかというあたりにもグイグイ引き込まれて‥‥。
じゅら
エロはエロでもちろん描くんですが、ストーリーはストーリーできちんと興味を持って読んでもらえるように描いていきたいですね。主人公のタケルに関しては、ある程度バックボーンを考えてはいるんですが、現状の主人公のリアクションは一番気を付けているところかもしれないですね。2巻に収録される予定の話ではこれまでとちょっと違うシチュエーションもあって、タケルやカオリの中学時代にも触れているので、そこは楽しみにしていただけたらと思います。
ヤンマガWeb
拒んでるのに抗えないというところに、M的なエロさもあるわけですからね。そんなエロのシチュエーションやディティールというのは、先生自身、描かれている中での楽しみどころだったりするんでしょうか!?
じゅら
そこはもう苦しみどころです(笑)。シチュエーションってセクシーシーンの中で一番大事な部分なので、それをいかにうまく落とし込むかはいつも悩みどころですね。エロに関しては、露骨にならないようにというのは意識してます。露骨なシーンも描いてはいるんですが、自分の中でのラインがあって、ちょっとエッチなシーンのある映画ぐらい、というところですね。やっぱり物語ありきのエロで、大事なのは空気感だな、と。セクシーな絵を描ける人はいっぱいいると思うんですが、セクシーな雰囲気を描ける人ってあんまりいないと思うので、そうありたいというのが理想というか、永遠のテーマです。
ヤンマガWeb
その中でのセクシーシーンの見せ方のこだわりというのを教えてください。
じゅら
レイアウトですね。それがすべてです。パーツそのものよりも全体の配置と見え方で、このへんに胸の谷間を持ってきて、このへんに太ももを持ってきてって。それをどこにカメラを置いて、どんな目線でどう撮ればベストなのかなっていうのはさんざん今までやって来たので、そこで毎回工夫してます。


逃げずに漫画を描くようになったんです。

ヤンマガWeb
先生の漫画遍歴も伺いたいんですが、思い出に残っている漫画というと?
じゅら
僕らの小学生の頃は『少年ジャンプ』が圧倒的に主流だったんですが、ある日、お兄ちゃんが『3×3 EYES』(高田裕三)を買って来たんですよ。それをこっそり読んでみら、衝撃を覚えるくらいめちゃくちゃカッコ良くて。しかも「女の人の裸が載ってる!」みたいな(笑)。主人公の八雲が満身創痍でボロボロになりながらも戦ってる姿っていうのは少年誌にはなかったもので、すごく鮮明に覚えてます。
自分で描き始めたのは20歳の頃で、とりあえず4コマを描こうと思って、そこから同人活動も始めて。まわりが商業誌に進出していって、その中で自分もデビューを目指すようになりました。10年前くらいにヤンマガに持ち込みに行ってるんですよ(笑)。
ヤンマガWeb
なんと、そうだったんですね!
じゅら
持ち込み自体初めてで、そのときはやんわりと断られてしまったんです。次に別の編集部に行ったら、そこではボロカスに言われて、「エロで食っていけるならエロでいいじゃん」って言われて。それがすごい悔しくて、そのあとの同人誌は「商業誌で通用するものを」って思ってやってたんです。普通、エロ同人誌はコマに縛られずに描くんですが、商業誌のようにコマの内枠の中に全部絵を入れて、背景も一切描いてなかったのをあえて入れるようにして。そこから雰囲気をガラッと変えて、逃げずに漫画を描くようになったんです。

ただ、それでも声がかからなくて、2年前に一般漫画とエロ漫画を一冊に詰め込んだ同人誌を出したら広く見てもらえるんじゃないかと思って描いてみたら、ものすごく反応が良かったんです。そこから流れが変わったんですよ。「エロでもお話がしっかりしている漫画を描こう」と考えながらやっている中で今回の話もいただきました。そこで、今までの積み重ねがタイミングよくハマった感じがしました。
ヤンマガWeb
『3×3 EYES』もそうですが、初めての持ち込み、そして商業誌デビューと、奇しくもすべてヤンマガだったんですね! 最後に、まだ『彼女の友達』を読んでいないという方に、ぜひ先生から注目ポイントをお願いします。
じゅら
昨今の漫画は読むのが面倒くさいなという方に、ぜひ読んでいただきたいです。やはり目指しているのは頭を空っぽにして読んでも楽しめるもので、その中で自分のやりたいこともやっているというのが『彼女の友達』という作品なんです。ストーリーとしては、3人だけの話ですからね。でも読みやすい入口の先で色々と話を広げていて、一回膝まで入ってしまえば、あとはもう気持ち良く全身浸かっていただけると思います(笑)。ですので、まずはぜひご一読いただけると嬉しいです。


ますます勢いを増す話題作・『彼女の友達』第1巻をぜひお見逃しなく!

本日から連載再開・第1巻の続きもヤンマガWebで読めますよ。



『彼女の友達』はヤンマガWebで配信中!▼▼今すぐ読む!▼▼
16512,1.jpeg 52.96 KB


単行本発売中!▼▼詳細はこちらから!▼▼
iOS の画像 (1) (1).jpg 221.41 KB