ヤングマガジンで連載された『ソウナンですか?』の単行本最終巻、第10巻が4月6日に発売されました!
完結を記念して、先日、連載終了時に公開されたインタビューを再掲します!

作家のお二人と今までの歴代担当編集に、思い出深い回を選んでもらっています!
今まで楽しんでくれた読者の皆様も、まだ読んだことのないあなたも! これを機にあのソウナンをもう一度! 楽しんでみてくださいね♪


原作担当・岡本健太郎先生の思い出の一話


Case.27 『しおん様のためなら』

何かをとって食べるっていう『ソウナンですか?』の基本パターンのうちのひとつの話で、同時にここまでの4人の関係性をむつの視点から説明している回です。
あんまり能天気で楽しそうにやっていたら遭難ものとして成立しないし、あまりにも主人公たちが辛そうにしていたら読むのが辛くなってしまいます。
バランス的には、「遭難は大変だが4人でいるから、なんかちょっと楽しそう」。このラインにうまく乗っている回なんじゃないかなと思います。
このあたりから4人のキャラが定まって、これ以降特に何か難しく考えなくても『ソウナンですか?』らしい話にしてくれるようになった感じがします。
がしかし、この頃ネームは遅くてよくさがら先生の作画時間を削っていた記憶があります。
そんな中この回では、むつの表情がコロコロ変わって可愛らしいですね。

s1.png 261.82 KB


漫画担当・さがら梨々先生の思い出の一話


Case.57  『密着カルテット』

漫画という形にする際、描いててより楽しいという箇所がでてきます。
私はだいたい、キャラの感情が爆発している‥‥本音をぶつけ合う、絶望するなど普段見せない姿を見せてくれるところが好きですね。
ただ今回選んだのはそれとは真逆に爆発している57話。井戸に4人がギュウギュウなだけでも面白いのにオオゲジのシーンが阿鼻叫喚で大好きです。
イノシシの臓物の写真や、うさぎが解体される動画を見ても平気だったのに、オオゲジを検索した時だけはしおんと同じ顔になりましたね‥‥。
岡本先生、各担当様、大変お世話になりました‥‥!

s2.png 307.13 KB


歴代担当1人目・安友の思い出の一話


Case.9 『トラップ(罠猟)しよう』

担当当時、作中の食物は自分もなるべく食べたいと思ってました。9話で食されるヤドカリは、海岸で捕まえて、その場で焼いたら美味しくて驚きました。一度皆さんにも試してみてほしい美味しさですね。
セミも講談社近くの公園で捕まえて、茹でて食べました(ナマは断念しました)。
こちらも想像より美味しかったので、さがら先生にも送ろうとしましたが、結局未遂に終わりました。
9話ではアスカが捕まえたカエルを逃がすのですが、ネームを読んだ時に、(そうか、この漫画は女子高生が動物を殺すのか‥‥!)と、この時初めて空恐ろしい気持ちになりました。その点でも印象に残っている回です。
s3.png 281.05 KB


歴代担当2人目・三村の思い出の一話


Case.37 『おかえり』

『ソウナンですか?』がアニメ化ナンですか!?? 驚き浮かれた結果、「アニメの最終回にふさわしい感動的な回を作ろう!」を合言葉にできた、しおんの遭難内遭難エピソードのクライマックス。それがなぜ肛門への汚水注入話になってしまったのかは、岡本先生に聞いてください。なおこの回は無事(?)アニメ最終回に採用され、アニメスタッフの皆さんの心意気に感動するとともに、彼らの今後が心配になりました。
s4.png 354.06 KB


歴代担当3人目・岸本の思い出の一話

1巻の最後から90話目まで担当させていただきました。第7話の「シャワー回」を見て以来、一貫してしおん推しです。なので岡本さんの挙げられた27話といい、しおんのキャラクターがとってもよく出た回が印象に残っています! 彼女のわがままに振り回されるのになぜか最後は丸く収まるという4人の関係性がよく表れているシーンが大好きです。個人的に初めてアニメ化や舞台化などさまざまな体験させていただいた思い出深い作品。岡本さん、さがらさん本当にお疲れ様でした!

歴代担当4人目・徳留の思い出の一話

89話から最終回の128話まで担当でしたが、当初は117話で最終回の予定でした。
ただ古今東西のサバイバルの体験記を読んでも、生還してから日常に慣れるまでにまた困難があったと綴られており、それなら「ほまれが高校生活に溶け込むまでを描いてこそ本格JKサバイバルの最後に相応しいのでは?」と岡本・さがら両先生にはもう1冊分描いていただきました。
この4人の私服が目も綾な回などを収録した最終第10巻は4月6日発売です!

ソウナンしてもサバイバル術で青春をする女子高生たちの活躍を、ぜひお見逃しなく!