漫画『ごくちゅう！』はこちらから！

 ヤンマガWebに連載中の、ゆるふわ獄中コメディ『ごくちゅう！』の漫画のなかで描かれたことについて、「実体験」をもとに、よりDEEPに解説する連載です！

こんにちは、雨宮です！

いよいよ冬白さんの出所だ！ お勤めご苦労様です！！

 

出所する時ってもちろん嬉しさもあるんですが、それ以上に不安なんですよ。

いくら服役中に、出所後のことをあれこれ考えても絵空事なわけです。やってみないとわかりません。

だからこそ人間関係というのは大事で、周りに支えてもらってこその社会復帰だと思います。

 

うららちゃんには支えてくれる家族、冬白さんには刑務所で出会った仲間たち、そして私には服役中、何気ない手紙をくれたり心配してくれていた友人や妹がいました。刑務所に手紙を出す、ということに抵抗もあったはずです。

人との繋がりは大切だと痛感しました。

前回も書きましたが、刑務所でお世話になった人たちも含め、見守っていてくれる人たちを二度と悲しませないように生きるということが、何物にも代え難い力になりました。

過ちを犯してしまい、迷惑もかけてしまいましたが、私には服役という経験は必要であったと今は思います。

実際、精神科入院や逮捕→留置所くらいじゃ何も変われなかった。

ツライツライと自分を憐みながら、時には人のせいにして日々暮らしていくのに精一杯、自分と本気で向き合ったり周囲のことを考える余裕はありませんでした。

どこかでリセットをしてやり直す機会が必要だったのです。

もちろんこれは私の場合であって、刑務所に行かないで済むならばそれが誰にとってもベストです。当たり前です。常識以下です。

 

過ちを犯さないまでも、もうムリ。。。と行き詰まったとき、数日だけでも立ち止まってあなたのやり方で少しリセットしてみませんか？ いろいろな事情があるし、簡単なことではないけどきっとなんとかなります。頭の片隅に選択肢としてチラッと置いといていただければ幸いです。

私は10kmくらいの散歩をしたり自転車で20kmくらいフラフラするのが好きです。ごはんおいしい！

 

『ごくちゅう！』のメンバーは、繋がりながらもそれぞれの道を歩んでいきます。

私も刑務所で出会った仲間たちには、心穏やかに幸せに過ごしていてほしいと願っています。

『ごくちゅう！』本編もこの『ごくちゅう！DEEP』も、これにて最終回となりました。めでたしめでたし。

複雑な感情もあったかと思いますが、読んでくださった皆様には感謝してもしきれません。

右も左もわからぬ素人が、なんとかここまでやってこれたのは皆様のおかげです。

本当にありがとうございました！