新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガニュース。今回は第92回ちばてつや賞にて『妖の狩人』で大賞を受賞され、今年の冬にヤングマガジン本誌にて狩人の物語を連載される港發氏にインタビューしました!
『妖の狩人』
『妖の狩人』
あらすじ
好きな漫画: 『進撃の巨人』 『東京喰種』 『宝石の国』 『約束のネバーランド』 『亜人』 『AKIRA』 『寄生獣』 『ジパング』 『メイドインアビス』 『ケントゥリア』etc
好きな小説: 『方舟』 『いけない』etc
好きなラジオ: 『匿名ラジオ』

好きな小説: 『方舟』 『いけない』etc
好きなラジオ: 『匿名ラジオ』

港發さんに10個の質問をしてみた!
Q1. 大賞受賞、また本誌での連載決定おめでとうございます!早速ですが、本作はどのような経緯で生まれた作品なのでしょうか。
A1. 誠に感謝申し上げます! 本当に嬉しいです! 経緯としましては、過去に本筋は狩りとは関係ない話ですが、狩られる側の種族を登場させた読み切りを描いた事があったので、今回担当編集者さんに「狩人の話はどうですか?」とご提案頂いた時、確かに狩る側の話も描いてみたいと思い『妖の狩人』を制作しました。
Q2. 本作で、自分は特に萱野(かやの)のキャラクターに魅了されました。萱野のような時にはコミカルに、時にはシリアスで多面的に見えるけど一本筋のとったキャラをどのようにして考えていますか。
A2. 萱野は狩人という事だけは最初に決まっていたので、狩人はそもそもどんな人なのか自分なりに解釈してみる事にしました。とはいえ、狩人について私は何も知らないので、猟師さんが書かれている書籍などを参考にさせて頂きました。それによって、実体験を通した考えを知ることができ、キャラクターを作る大きな助けになりました。ギャグシーンは萱野の根幹をぶらさない範囲で思い切りはっちゃけました。
Q3. 妖の造形を描くに当たって、気をつけていることはなんでしょうか。また、描く際には、何か調べたりしていますか。
A3. 基本的に私の個人的嗜好で描いているのですが、見る人全員に気に入られるまでは無理でも大多数の方の気分が悪くなるだろうなという造形は避けています。怖いけどカッコイイ、可愛いけど不気味、悍(おぞ)ましいけど美しい、という風にバランスをとるよう気をつけています。設定上あくまで生物なので、異形であれ生物として納得感のある見た目にする為、人間含め色んな動物の骨格や筋肉のつき方などを書籍やネットで調べる事もあります。

Q4. 妖怪やファンタジーは元々お好きでしたか。
A4. 「ナウシカ」や『もののけ姫』などのジブリ作品をきっかけに幼少期からファンタジーは好きでした。ある日、親が世界中の伝承に残る、架空の生き物の図鑑をくれたことがあったのですが、その挿絵が妙にリアルでかなり気に入っていたのを覚えています。おそらく子供騙しじゃない大人が本気で作った空想の世界や生き物に、昔も今も惹かれるのだと思います。

A4. 「ナウシカ」や『もののけ姫』などのジブリ作品をきっかけに幼少期からファンタジーは好きでした。ある日、親が世界中の伝承に残る、架空の生き物の図鑑をくれたことがあったのですが、その挿絵が妙にリアルでかなり気に入っていたのを覚えています。おそらく子供騙しじゃない大人が本気で作った空想の世界や生き物に、昔も今も惹かれるのだと思います。
Q5. 根本的な質問になるのですが、漫画を描き始めたキッカケや思いはなんですか。
A5. 色々あって何もしていない時期があったのですが、子供の頃の将来の夢ってなんだっけ?っと思い返した時、漫画家だったなと‥‥。そして、なんにもならないかも知れないけど、何もしないよりマシだと思い、チビチビ描き始めました。(最初は小さい1コマ描くのに2日程かかりました)。幸いそんな私でも家族や友人が応援してくれたので今でも何とか制作を続けられています。
Q6. 担当編集者との出会いとちばてつや賞に応募された経緯を教えてください。
A6. 去年秋頃、友人が「関西コミティアに出張編集部が来るから一緒に行こう」と誘ってくれ、ヤングマガジンのブースに持ち込みをした時に、今の担当編集者さんと出会いました。その時持ち込んだ作品の内の一つを面白いと言って頂き、ありがたい事に担当さんになってくださいました。その翌日、お電話で打ち合わせした際「ちばてつや賞を目指しましょう!」とご提案して頂きました。その後は、ちばてつや賞に向け何本かネームを作り、その中から『妖の狩人』を選んで何度かブラッシュアップした後清書し、応募に至りました。
Q7. 読み切りを描くうえで一番大切にしていることはなんですか。
A7. 担当編集者さんに様々な事を教えてもらう中で、見せ場の盛り上がりを最高潮にする為に全体の物語、キャラクターを決めるので、見せ場は作品の軸となる一番大切なシーンだと学ばせて頂きました。作画に関しても見開きでより一層力を入れました。
Q8. 担当編集者とのやり取りで印象に残ったことは何ですか。
A8. 『七つの大罪』の中で誰が好きかという話になり、私はディアンヌ(巨人の女の子)と答えたのですが、その時担当編集者さんに「あぁ〜!港さん大柄な女性好きですよね!」と言われ思わず「(嗜好が)バレてる‥‥‥」と言ってしまいました。しかし、「そういうの大事ですよ!」と言って頂いたので今は開き直っています。
Q9. 今後の目標や意気込みを教えてください。
A9. まずは連載に向けネームのブラッシュアップと画力向上に努めて参りたいと思います。連載が始まりましたら読者の皆様が楽しめる作品になるよう、そしてヒットできるよう日々模索しながら精一杯描かせて頂きます‥!
Q10. これから月間賞・ちばてつや賞への応募を考えている方へ一言ください。
A10. 私の経験則からでしかお伝えできなくて申し訳ないのですが、いろんな人にネームなり過去の作品なり見てもらうのお勧めです。全ての感想や意見を聞き入れる必要はありませんが、共通して言われる事には留意してみてください。リアルな反応が見られるので、できれば対面で見てもらうのがいいと思います。
最後になりましたがお互い頑張りましょう‥!
最後になりましたがお互い頑張りましょう‥!
ちばてつや賞・月間賞などヤンマガの新人賞はデビューへの近道!
ヤングマガジン編集部は力強い作品をお待ちしております!
