『頭文字D』の系譜を継ぐ新公道最速伝説『MFゴースト』。その担当者であるにも関わらず、クルマのことをまったく知らない若手編集者ウワイ。そんな彼の力になるべく、クルマライター・アンドーが立ち上がった。クルマと、クルマを通じた“モテ道“を学ぼうとする男の成長物語、第22回!
※こちらの記事の情報は2021年ヤングマガジン51号発売時のものです。
※こちらの記事の情報は2021年ヤングマガジン51号発売時のものです。
第22回 ウワイ、噂のテストコースで新型GR86に乗った!? の巻
入社4年目の若手編集部員ウワイ。
これは、時代の波に乗れない彼がクルマを乗りこなすまでを描いた物語である――。
〜登場人物紹介〜
・ウワイ
ヤンマガ編集部期待の(?)4年目編集で、『MFゴースト』の新担当。勉強はできるがクルマのことはさっぱりという"さとり世代"。
・クルマライター アンドー
自動車メディア業界で暗躍するフリーの編集ライター。風貌も発言もうさんくさいが、クルマに関する知識やクルマ愛は本物。
自動車メディア業界で暗躍するフリーの編集ライター。風貌も発言もうさんくさいが、クルマに関する知識やクルマ愛は本物。
【あらすじ】「GR86」がついに発売! そしてなんと、アンド―とウワイに試乗のお誘いが! モテのため、そして『MFゴースト』担当としてこの機会は逃せない。一行は、豊田市トヨタ・テクニカルセンター下山へと向かった!

ウワイ
いよいよ現実世界では、新型GR86が発表されましたね。


アンドー
新型かぁ‥‥『MFゴースト』でも何か動きがあるのかい?

ウワイ
担当として不用意な発言はできませんが(笑)、気になるクルマであることはたしかです!

アンドー
そりゃ気になるよな。

ウワイ
それが実は、トヨタ様からこの新型に乗車しないかと、お誘いがきました!

アンドー
なんと! だがそれは、しげの先生への招待状なのでは?

ウワイ
いやーそれが、しっかりヤンマガ編集部宛なんですよ。

アンドー
のこのこ現地へ行ったら、「いっつも下ネタまじりの記事なんか書きやがって!」と怒られるのかも....。

ウワイ
土下座覚悟で行きましょう!
到着! 「トヨタ・テクニカルセンター・シモヤマ」!

ウワイ
ということで到着しましたが、ずいぶん山の中ですねぇ。やっぱりお説教されるんじゃ....。

アンドー
ち、違うぞウワイくん、ここはなんと、トヨタ様の最新テストコース「トヨタ・テクニカルセンター・シモヤマ」じゃないか!

ウワイ
え、シモネタ....やっぱりそこを責められますかぁ!

アンドー
ちがーう、シモヤマ! かのニュルブルクリンクをモデルにしたと言われる、厳しい走行条件が盛り込まれたテストコースだ!



ウワイ
てか、師匠。今日運転させていただく車両がありますよ!

アンドー
こ、こいつぜんぜん聞いてねぇ....。うむ、新型GR86の実車を見るのは二度目だが、やはり色気を放っているな。


ウワイ
出るところが出て、なんというかグラマーになりました。

アンドー
セクシーさは正義だな。

ウワイ
先代型の86もシャープでよかったですし、どちらも魅力的です。現在のガリガリの鶴ちゃんと昔のふくよかな鶴ちゃん、どっちがいいかって感じですね!


アンドー
その例え、まったく的を射てないと思うが(笑)、早速、試乗させていただこう!


ウワイ
師匠、びっくりしました。ボクはMTの運転に自信がなかったので、AT車を運転させていただいたんですが(笑)、めちゃくちゃ楽しかったです!

アンドー
いや、オレも乗ってびっくりしたぞ。これだけクルマが跳ねてしまうような路面(←あえてそう造成されている)でも、ピッタリと、まるで地面に張り付いているように走れたな。

ウワイ
あと、新型は排気量がアップしたと聞いていたので、てっきり車体が重いのではと思っていたんですが、パワーに余裕があるから楽に走れましたね。


アンドー
ステアリングがよく切れるのも、軽く感じられた要因かもな。


ウワイ
たしかに、自分の思い通りにコーナーを曲がれるようなイメージが湧きました。ボクはスピード出せなかったんで、あくまでイメージですが(笑)。

アンドー
結構Rがキツめのコーナーでもオーバーもアンダーも感じないナチュラルフィーリングで、素晴らしい操作感だったよ!


ウワイ
あぁ、カナタだったらどう評価するだろう?気になる!