新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガ新人ニュース。今回は第92回ちばてつや賞において、『夏と野球と君の髪』で佳作を受賞。その後、Xで公開した作品の”いいね”数で連載権を争う「Xコンペ」で、同作を加筆修正した『君の髪が気になるんだ』が5万いいねを獲得。めでたく今年の冬に、コミックDAYSでの連載が決まった、りょう氏にインタビューしました！

『君の髪が気になるんだ』
あらすじ
野球部の練習に明け暮れる鈴原は、隣の席の女子・宮下の髪型が毎日、変わっていることに気が付く。部活の練習中も、彼女の髪のことが頭から離れなくなり――。
作品が無料で読めるリンクはこちら。

【プロフィール】
りょう

2024年夏に漫画家を志しヤンマガに持ち込み。連載決定前はアシスタント歴3年。好きな漫画は『ボールルームへようこそ』と『SLAMDUNK』。

小さい頃から絵を描くのが好きで、漫画もよく読んでいました。中学生の頃、ぼんやりとですが、いつか本気でこの仕事に取り組んでみたいと思うようになりました。

 

主に連載作家の先生のもとで背景アシスタントをしていました。実力不足を痛感しつつも、描き続けることで学ぶことはとても多かったです。ヤンマガへの持ち込み後、初めて新人賞用に描ききった2作品を同じ日が締め切りだった月間賞とちば賞に応募しました。そしてなぜかちば賞の方だけ受賞できました。月間賞に応募した作品はトイレで銃を拾う話だったのですが、いつか機会があればそちらも発表したいです。

 

自分自身はいつも傍観者だったのですが、学生時代の教室で、固定されたグループごとの相互の交流のなさになぜだか寂しさを感じていました。普通だったら交わらない人々がたまたま関係性を築いたらどうなるだろうという思いが、この作品にも表れている気がします。

主に海外のアーティストやアイドルの髪型に影響を受けています。自分では思いつかない髪型をたくさん見て絵に活かしています。専門の資料を買えばもっと多くの髪型を描けるのかなと思ったりも。見た目だけでキャラの印象が変わるので、なるべく幅広く描けるように心がけています。

 

あまりキャラの感情を描くのが得意ではないのですが、キャラの表情で感情が出るように、会話以外の2人の交流場面を増やしました。あとは読者の方に判断を委ねる場面を増やしたことですかね。みんなで楽しめるような作品になったら嬉しいなと思います。

 

正直全く想定していなかった反響に驚きましたが、日が経つごとに少しずつ実感が湧いてきて嬉しかったです。Xへの投稿と同時に家族にも報告したところ、逐一いいね数を家族のグループチャットで報告してきたり、自分以上に喜んでくれていました。

 

まずはひとつひとつの作品を描き切ることを意識してきました。描いている間にうまくいっていない気がしても、とりあえず最後まで描くことで、自分に足りない部分が見えてくる気がしています。

 

バズった投稿の1ページ目に16分割のコマを入れるというアイデアは、編集の方からの提案でした。自分では思いつかない発想だったのでとてもありがたかったです。他にも本当に様々な面で支えてもらっています。

 

もっと画力を上げて、キャラクターの表情や空気感を絵だけで伝えられるようになりたいです。これからも1ページ1ページ丁寧に作品を描いていきたいと思います。

 

新人賞応募でも持ち込みでもなんでも良いので、ヤンマガの編集部の目に止まるような行動をすぐに始めてください。

りょうさんありがとうございました！

ちばてつや賞・月間賞などヤンマガの新人賞はデビューへの近道！
ヤングマガジン編集部は力強い作品をお待ちしております！