RE雨宮のアマさんが挑む“涼介仕様FC”復活プロジェクト。 その第3回となる今回は、いよいよ白き彗星が「再誕」へ向けて動き出す工程に踏み込む。
高橋涼介仕様へと生まれ変わるFC3Sは、エンジン、ミッション、デフなどの駆動系が外され、 ついに“素の姿”があらわになった。 ここからは、RE雨宮が中心となって、ボディのリフレッシュ作業を進めていく。

■ 白き彗星の“素顔”が露わになる瞬間

2‗image3.jpeg 424.61 KB
FCの心臓部である13Bロータリーターボエンジンは、RE雨宮・冨里ファクトリーで慎重に降ろされた。 
 
エンジンが外されると、これまで見えていなかった箇所が次々と姿を現す。 錆が侵食している部分は想像以上に多く、 37年という歳月が、この個体に刻んだ現実が静かに迫ってくる。

しかし同時に、 「ここから再生が始まる」 という高揚感も湧き上がる。 涼介FCの“第二の人生”は、この瞬間から本格的に動き出す。
 
これまで見えなかった部分があらわになった。とはいえ、経年劣化は想像を大きく超えるほどではないように思える。 
 

■ ボディレストアはRE雨宮主導。信頼する協力工場と連携して進める

ボディのレストアは、RE雨宮が連携する鈑金工場で進める。 今回、鈑金作業を担当するのは千葉県市川市の大島自動車。 今回、RE雨宮のデモカー製作に携わることになる。

ボディリペアとオールペンを担当する協力工場。RE雨宮の指示のもと、レストア工程が進められる。

8_5A0A2872.jpg 10.08 MB
今回のレストアを担当する職人・大島氏。RE雨宮の要求に応える確かな技術を持つ。 

■ RE雨宮が見極めた、FCボディの現状と課題

エンジンルームには錆の浸食が広範囲に及び、 フロアにも腐食が確認できる。 アマさんは状態を見極めながら、 「どこまで手を入れるか」 を慎重に判断していく。

このあと、コクピットの内装をすべて剥がし、 ホワイトボディの状態まで引きはがしていく。 レストアの進行はRE雨宮が主導し、協力工場と密に連携しながら進められる。

コクピット内のフロアには腐食もあるが、ボディ下部は年式のわりに経年劣化が軽微に見える。 

■ 駆動系はRE雨宮が担当。御大の手で“魂”が組み直される

エンジン、ミッション、デフはRE雨宮が責任を持って作業する。 特にエンジンは、アマさん自らがオーバーホールを担当する。
ミッションとデフに関しても、 スーパーGTやD1GPなど数々のモータースポーツで培われた実績、 そしてRE雨宮を育ててきた“公道での膨大なノウハウ”がある。

涼介FCの心臓部は、ロータリーの神様の手で再び鼓動を取り戻すことになる。

■ 次回予告(RE雨宮主導の流れに合わせて調整)

白き彗星のボディは、いま静かに“再誕”の準備を進めている。 錆を落とし、骨格を整え、37年の時を巻き戻す作業が始まった。

次回、第4回。 ホワイトボディ化へ向けた“本格レストア工程”がついに動き出す。 RE雨宮の技術と哲学が、涼介FCの“白い器”を現実世界で形にしていく――。

クレジット
撮影協力 大島自動車
有限会社アール・イーアメミヤ HP: http://www.re-amemiya.co.jp/
Photo:山本佳吾
Text:武井寛史(『MFゴースト』『昴と彗星』ドライビングアドバイザー)