新連載・ゆるっと獄中コメディースタート!

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はじめまして、雨宮と申します!
ご縁があって、漫画ごくちゅう!の打ち合わせで「これはありえない」「それは○○だったかも〜…」「このコマめちゃくちゃかわいい♡」などと、横から口を出す係をさせていただいております。
4年弱の懲役生活を元に思い出しながら書いていきます。
出所してだいぶ時間が経っているのと、初期は心身ボロカスで記憶が曖昧なところがありますが、「だいたいこんな感じ」を前提に読んでいただけるとありがたいです。


刑が確定すると分類(どこの刑務所へ行くか等選別ですね)の期間を経て、拘置所から刑務所へ移送されます。
私は雑居房で、他の収容者と共にブラジャーのハンガーのサイズ表記のシールをひたすら剥がした後、タオルで拭いてめちゃくちゃ綺麗にする、という作業をしていました。
もし下着のハンガー見る機会があったら、思い出してくださいね!
ここで累犯の先輩方に、刑務所での生活に向けて役に立つアドバイスを受けたりします。


刑務所生活、スタート


そんなこんなで刑務所へ。


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裸で身体検査されるみたいなの目にしたことありませんか? 私もサブカルクソ女でしたので、まさか自分が入所するとも知らず、花輪和一先生の「刑務所の中」を読んでいたこともあり心配していましたが…、無かったです! なーんだ!
(性別や罪名にも依るのかもしれません)

受刑者番号(称呼番号)のついた名札を受け取り、より「それっぽく」なります。
この称呼番号なのですが、てっきり「123!」のように番号だけで呼ばれるものと思っていたので苗字も書いてあり少し驚きました。
実際、刑務作業を行う工場などでは「123番○○さん」のように番号+苗字で呼ばれる事が普通でした。
これも男子女子及び刑務所ごとに違いがあるようです。
受刑者には高齢者や外国人も多いので、番号だけで呼ばれると気づきにくいからかもしれませんね。

独居での生活は??


独居では工場への分類を待ついわゆる新入りと雑居での生活が難しい受刑者が主に生活しています。
ワンフロア全て独居だったのですが、奇声やクソでか独り言、暴言を吐きながらドアを叩く等々。
自分の不調もあり、この雰囲気に飲み込まれ自◯願望がMAXになりました。試みましたがムリでした(笑)。
しばらく独居でぐったりしてたのですが、こんな私でも受刑者なので何かしないといけません。
しばらく大量のチラシで紙箱(おばあちゃんがみかんの皮とかを捨てるアレ)を作らされていましたが、ついに独居から大勢の受刑者が作業する工場へ配属されました。
心身共にクソやばでもギリギリのコミュ力(ヘラヘラしてるだけ)が残っていたのか、人と接する時は「普通」を装えていたのでしょう。独居から通ってくる受刑者はだいたいヤバい奴という認識があるので、運動時間には雑居にいる受刑者から「なんで独居なの?」と訊かれたりしました。
入所して2〜3ヵ月経過した頃でしょうか、薬が抜けたのか体も軽くスッキリしてきた頃、雑居へ転房となりました。


ついに雑居へ転房!


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うららちゃんは喜んでますが、私は団体行動が苦手だったので少し憂鬱でした(笑)。

独居と違い、雑居や工場では団体行動になるため、トラブル回避の意味もあり、雑談や受刑者同士の接触にも制限があります。舎房を見回る担当刑務官の目を掻い潜る必要があるので、聴力が敏感になります。

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それではまた!

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