ゆるっと獄中コメディー『ごくちゅう!』!

漫画はこちらから!


こんにちは、雨宮です!
今回も『ごくちゅう!』の補足解説兼思い出話を書かせていただきます。 


独居房から雑居房へお引っ越し!


独居房(1人部屋)から雑居房(複数人の共同居室)へ転房(引っ越し)するとまず驚くのはそのスピード感です 。


i_0001.jpg 366.23 KB

起床の音楽が流れ始めると繁忙店のベテラン店員が如く全員が自分のポジションを秒速でこなします。
起床から10分ほどで作業着に着替えて布団を押し入れにしまって掃き掃除、洗顔身支度を整えて正座で点検(点呼)を待っていなくてはなりません。

独居では1人なので自分のペースで準備をしていても、前回書いた通り「独居の奴はだいたいヤバい奴」という認識が刑務官にもあるのであまり怒られることもありません。それでも「クソだりぃ…」と思っていた私はぬるま湯に浸かっていたことを痛感しました。アマとプロの違い的な。



雑居房のプロたち。


プロは起床の音楽が流れる前のわずかなノイズと共に飛び起きます。しかも既に作業着です。

彼女たちは起床前にトイレを済ませ(雑居のトイレは学校のように共同で、時間関係なく自由に使用できます)、担当の見回りを掻い潜りつつ布団の中で器用に着替えていたのです。
マジかーそんな手法があったのかー。プロは違うわー。

i_0003.jpg 387.01 KB


布団をしまう順番もあります!


驚異の瞬発力で飛び起きたら洗面→掃き掃除組と、押し入れへの布団上げ→洗面組に分かれます。

布団上げは部屋内の下っ端2名が行いますが、独居では布団は居室のその辺に畳んで置いておくだけなので、突然の寝起き布団上げタイムトライアルに四苦八苦します。

i_0008.jpg 416.03 KB

布団はただ入れればいいわけでもなく、序列下から序列上になるようにしなければなりません。
うららの居室での序列で言うと、うららちゃん→夏川さん→秋月さん→冬白さんで、冬白さんが押し入れの1番上です。

(ちなみに序列は部屋に入った順や等級で決まり、上から1番手2番手3番手…と呼ばれています。1話目の最後で点検を受けてるシーンでの「1.2.3…」はこれです)

ここでだいたい新入りは足を引っ張りますが『ごくちゅう!』ではドジっ子?夏川さんが足を引っ張ってますね(笑)

こんなところにも現れる「姑」


下2人が布団を片付けてる間に上の2人は洗面を済ませて下の2人と入れ替わり、ほうきで掃き掃除します。
1番手が姑世代だとほうきの使い方がなってない、腰が入ってない等「姑に小言を言われるヨメ気分」を味わえるチャンスもあるヨ♡(私はトイレ掃除を素手でやれと言われたことがあります。ゴム手袋用意されてるのに未だに意味わかんない)

うららちゃんは初めから点検に間に合ってるので、順応性があって器用にソツなくこなせるタイプですね。うらやましい。


『ごくちゅう!DEEP』次回は6/10更新予定!


どうでもいいですが元ソープ嬢は無から泡を生み出すのが得意です。多分うららちゃんは違うけど。