シャーク小笠原に教えたい! 車中泊専門誌『カーネル』による誰でも快適に寝られる車中泊入門 (シーズンによって変わる「秋」の車中泊についてpart4)
前回までは、秋の車中泊の「3つの難敵」である「気温対策」と「日没対策」、そして「台風」について紹介しました。今回は、「秋雨に役立つレイングッズ」について紹介しましょう。
意外に無頓着な雨対策。車内を快適に保つグッズ&テクを紹介!
雨の日にはレジャーシートが重宝する。車内に敷くだけでなく、写真のように使えば、出入りするときに雨の降り込みを食い止められる。
車内に広がる「濡れモノ」連鎖を予防する
キャンプとは違い、テントのように大きな濡れモノが出ない車中泊は、雨の日に対する警戒心が薄れがちだが、車中泊でも雨対策が必要だ。特に大事なのは、ベッド状態にした車内に、雨で濡れたウエアや靴下からの、「濡れモノ」連鎖が広がらないようにすることだろう。短 期の旅なら、少し気持ちの悪い思いをするだけで済むかもしれないが、長期ではそれが基で寝具にカビが生えてしまったり、車内に部屋干し特有のにおいがついてしまうことも多い。一度湿ると、簡単には乾かせないだけに、事前の対策をしっかり練っておこう。
キャブコンやハイルーフのバンコンなどでは厳しいが、全高がそれほど高くないクルマであれば、濡れずに作業できる立体駐車場を利用するのも手だ。短時間であれば、普段どおりにベッドメイキングしたり、荷物の整理をしても大丈夫。ただし、ほかの利用者の迷惑にならないように注意する。
湿ったウエアやタオルには、衣料用の除臭・除菌スプレーを。また靴や雑巾には、アルコール・スプレーをひと吹きしておけば臭いにくい。
雨の車中泊で役に立つのは、大きな傘とレインブーツ
雨のキャンプでは、レインウエアなしに設営や撤収作業はできないが、車中泊の場合はそこまで必要ない(もちろん、あれば便利ではあるが)。 代わりに持参したいのが、70cmクラスの傘とレインブーツだ。 両者が役に立つのは、観光やショッピング、そして入浴施設などに行くとき。大きな傘なら、多少横なぐりの雨でも肩や買い物袋が濡れるのを防ぎやすい。レインブーツは土砂降りで路面に水たまりができても、ズボンの裾や靴下が濡れるのを最小限におさえてくれる。
レインブーツをクルマに積んでおくと急な雨でも焦らずに済む。コンパクトに折りたためるタイプなら、収納時も場所を取らない。
傘を積んでおくのは秋に限らず。小型ビーチパラソルにもなるアウトドア用の大きな傘だとさらに安心。
傘を積んでおくのは秋に限らず。小型ビーチパラソルにもなるアウトドア用の大きな傘だとさらに安心。
次回からは、車中泊仕様にするためのDIYの基本を紹介しましょう!
車中泊専門誌『カーネル』
一般車での車中泊テクニックや快眠ギア、車中泊目線のドライブガイドを中心に紹介する車中泊専門誌。キャンピングカー、バンライフ、DIYテクニックなど、クルマ旅やクルマのあるライフスタイルを、もっと楽しくする情報が満載。年に4回(3、6、9、12月)に発行。『カーネル』が運営するWEBメディアサイト・SOTOBIRA(https://sotobira.com/)でも車中泊情報を更新している。
http://carneru.co.jp/