欅坂46が改名を発表してから1年。欅坂46の頃とは何もかもが変わっていく中、現実を受け止めながら、また坂道を上っていこうと歩みを進める櫻坂46メンバーの守屋茜に、この1年の出来事と心境の変化、今抱いている気持ちを聞いた。
欅坂46と〝前向きなお別れ〟をすると発表してから1年ちょっとが経ちました。その間に、櫻坂46へのグループ改名以前からの変化を呑み込んで消化したり、まだ咀嚼していたりと、今もさまざまな思いを抱えているのではないかなと。そこで、守屋さんに1万字で語っていただこうと考えて、このような機会を設けた次第です。
欅坂46と〝前向きなお別れ〟をすると発表してから1年ちょっとが経ちました。その間に、櫻坂46へのグループ改名以前からの変化を呑み込んで消化したり、まだ咀嚼していたりと、今もさまざまな思いを抱えているのではないかなと。そこで、守屋さんに1万字で語っていただこうと考えて、このような機会を設けた次第です。
昨年の夏の時点では、まさか1年後に富士急コニファーフォレストで日向坂46と一緒に「W-KEYAKI FES.2021」を開催する未来が待っているとは、夢にも思っていなかったのではないですか?
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菅井友香さんが改名を〝前向きなお別れ〟と1年前は表現していましたが、正直なところ、そう自分たち自身に言い聞かせていたり、思い込ませていたところもあったりしたんでしょうか?
3人のセンターと櫻エイト、つまりフォーメーション1~2列目のメンバーは全曲に参加して、3列目の〝BACKS〟は曲ごとに入れ替わる新たなシステムだったり、二期生の松田里奈さんが新たに副キャプテンに就任したことについても、消化できたという感じでしょうか。
欅坂46での5年間という下地があった分、リセットする方が難しかったと‥‥?
2020年の12月に「Nobody’s fault」で新たにデビューして、8ヵ月が経つわけですが、率直に今はどんなことを思ったり感じていたりするんでしょうか。
以前、別の取材で「5年の活動の中で身につけたことの1つに、『期待しすぎないこと』がある」と話してくれましたけど、そこに繋がってくる感じでしょうか。
さっき「気にしなくなった」と話していましたけど、それは自然と物事を受け入れるようになったことでもあるのかなと感じました。つまり守屋さんが言ったように、精神的に大人になったのだろうなと‥‥。
自分が参加していない楽曲に対しては、どこか距離を感じてしまっていたという感じだったんですかね。
本当に守屋さんが話してくれた通りで、「~BACKS LIVE!!」1日目ラスト、「BAN」でセンターに立った大沼晶保さんの表情やたたずまいに鬼気迫るものを感じて、グッときたんですよね。そういうシーンがたくさんあった3日間だったという印象です。
一方、守屋さんは自身もオリジナルメンバーで参加している「思ったよりも寂しくない」でセンターに立ったわけですが、以前から思い入れの強い1曲だと話されていました。ラップのソロもありましたが、どのような思いを胸にパフォーマンスに臨みましたか?
「チーム欅坂」を経て、さらに「チーム櫻坂」で新たな一体感を得たということですね。
コミュニケーションというところでは、3日目のMCで二期生メンバーたちと手紙を通じて思いを伝え合う一幕がありました。あの場面もグッときましたよ。
めちゃめちゃ強調しますね(笑)。でも、確かに欅坂46時代のライブMCを思い出してみると、これまでのライブでは菅井さんがまず話をして、メンバーの誰かに振るっていうスタイルでしたよね。
そうだったんですね。でも、本番であんなに増本綺良さんが泣きじゃくったりするっていうのは、計算外だったのかなって。
心から湧き出た言葉って、そういう力がありますよね。泣いたっていいんですよ!
そうですね、さらにゆるくなります(笑)。感動すると、すぐ泣いちゃいますからね。
涙もろくなりますよね。そこから繋げるわけじゃないんですけど、「W-KEYAKI FES.2021」のアンコールで、「W-KEYAKIZAKAの詩」を披露した時、櫻坂、特に一期生のみんな泣いていたじゃないですか。やっぱり、あの曲には特別な思いがあったんだろうなって、それこそ見ていて泣けてきました。
メンバー、特に一期生だけに見える情景が確実にあるのだと思います。ちなみに、最後に歌ったのは2018年の夏の全国ツアーの千秋楽、幕張メッセのライブだったと記憶しているんですが‥‥。
そうやって気持ちを新たに「W-KEYAKIZAKAの詩」を歌ったことで、本当の意味で気持ち的にも前を向けたのかなと想像しますが、どうでしょう?
言おうとしていることは、すごくよく分かります。だから、これも今にして思うとですけど、櫻坂46に改名する時の「欅坂46を、超えろ。」というキャッチコピーは、メンバーからしたらものすごくハードルが高かったんじゃないかなと思ったりもするんですよね。
そういう意識の深まりや、グループのポテンシャルを改めて感じた1ヵ月間だったな、というのが正直な感想です。
3枚目シングルのリリース、それから櫻坂46になってから初のアリーナ・ツアーも決まったということで、この秋はグループの進化=深化=真価を見せていくことになるんじゃないでしょうか。
守屋さん自身もブログに書いていましたけど、「経験することすべてに何か意味がある、と思えるようになった」のは、心が成長した証しだと思うんですよね。
素晴らしい心意気ですね。あと、すごく細かいところで言うと、二期生のメンバーが「守屋さん」じゃなくて「茜さん」と呼んで慕うようになったことが、なんかいいなと思うんです。守屋さんがグループに2人いるから、自然なことなのかもしれないですけど‥‥。
そんな風に周りを慮れるのは、もうすぐオーディションに合格して6周年を迎えるという、活動歴の長さも関係しているんじゃないかなと思います。
そこを踏まえて、守屋さん自身は今後、どんな風に活動を続けていくんでしょう?