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ヤングマガジンにて、ハライチ岩井勇気が原作を務める『ムムリン』が大好評連載中!
9月27(月)発売のヤングマガジン44号ではセンターカラーで登場!

そんな快進撃中の『ムムリン』原作者・岩井さんに、その反響を伺いました。
さらに、岩井さんの漫画遍歴まで聞いちゃいました! 直撃インタビューをどうぞ!

連載開始時のインタビューはこちら


ムムリンフィーバーの反響は?


――『ムムリン』、大反響ですね。

岩井
いやぁ、盛り上がっていますよね。期待以上、というか予想以上の反響を頂けて嬉しいです。
ネットでの反応もそうですし、自分のまわりの人たちもめちゃくちゃ話題にしてくれていて。特別にそんな話もしてない時に、向こうから「ヤンマガ読みましたよ」って声かけてきてくれたりするんですよ。この前も、マンガ好きのケンコバさん(ケンドーコバヤシ)が「『ムムリン』おもろかったで」って話しかけてくださって、嬉しかったです。


ムムリングッズ化、待ったなし!?


――ムムリンの「かわかわ」も、読者に浸透してきた感があります。

岩井
かわいそうかわいいで「かわかわ」。コウタにいろいろ言われて不憫でかわいそうなんだけど、その困り顔がかわいい。もうね、「かわかわ」なムムリンが大好きなんですよ。読者の皆さんも好きになってくれて嬉しいです。そうそう、ムムリンの関連グッズのかわいいやつが、個人的にも欲しいんですよね。


――ネットでも「ムムリングッズはまだか!」という声があがっていますね。

岩井
そうなんですよ。僕のツイッターでもムムリングッズのアイデアを募集したら、めちゃくちゃリプライが来たんです。
希望としては、まずはLINEスタンプ、これはもう僕が使いたいんですよ。作画の佐々木順一郎先生もスタンプ製作には前向きだと聞いたんで、実現させたいです。あとパンチラインも結構多いから、インパクトのあるコマの入ったTシャツとか。そうだ、ムムリンのぬいぐるみも欲しいですねぇ。佐々木先生が立体的なデザインで描いてくださっているんで、ぜひ!

→グッズ化希望の声を、こちらでご紹介!


――夢が膨らみますね! あと読者の反応で多かったのが、主人公のコウタが放つ「正論」が、岩井さんのまんまで痛快だというものでした

岩井
僕はコウタほどの“超“合理主義者ではないですよ(苦笑)。ただ、世の中でまかり通っているおかしいことに対して、ちゃんとおかしいって言うのは僕のやりたいことなんで、その意味ではコウタはまさに僕の代弁者です。
日常的にムカついていることを漫画にしている。だから、どんどんストーリーが湧いてくるんですよね。連載やっていて楽しいです。「スカッとした」って言ってくださる読者の方も多いですし。でも、「尖っている漫画」という反応もけっこう多いんですけど、ただ尖っているだけにならないように、ストーリーは広げていきたいですね。


岩井勇気の漫画遍歴


――マンガ好きでも知られる岩井さん。どんな漫画を読んで育ったのか気になります

岩井
子供の時は、いろんな漫画が家にありました。雑誌でいうと、マガジン、ジャンプ、サンデー、チャンピオン、ヤンマガ、ヤンジャン‥‥。週刊漫画誌は一通り読んでいました。


――ヤンマガを読んでくださってありがとうございます! 愛読していたヤンマガで連載を持つとなると……。

岩井
いやぁ、嬉しいですね。『ムムリン』がヤンマガに載っているのを見て、ホントかよ! って思いましたもん(笑)。
僕らの世代のヤンマガといえば、やっぱり『稲中』(行け! 稲中卓球部)です。ギャグ漫画だけど、ダークな部分がある古谷実先生が大好きなんですよ。僕がとくに好きなのはシリアスになり切る前のギリギリ、コメディ色が強い作品です。『僕といっしょ』も好きでしたね。近年連載が始まったものだと『ギャルと恐竜』。あの漫画は面白いですよね。


――恐竜もムムリンに負けず劣らず可愛いですよね。では、マガジンの思い出はどうですか?

岩井
僕らが学生時代のマガジンって『シュート!』をはじめ、スポーツ漫画が全盛じゃないですか。僕はスポーツにまったく興味がないから‥‥。そっちは読まずに、『特攻の拓』『カメレオン』『GTO』みたいなヤンキー漫画とか、『BOYS BE...』を読んでいました。


――岩井さんの年齢だと、『ラブひな』世代かなと思ったんですけれど。

岩井
ああ! 学生時代にめちゃくちゃ楽しみに読んでました。大学受験の漫画なんで、「自分が大学行ったらどんな感じだろう」とか思いながら。
そういえば、赤松健先生が『ラブひな』の前に描かれていた『いつだってMYサンタ!』のアニメ作品が冬休みの昼間にテレビで放送されるって噂になって。録画しないと! って友達の間で騒ぎになったなぁ。いま思うと、僕の「萌え」への目覚めは『ラブひな』だったかもしれないですね。


漫画原作をやってみて、どうですか?


――そうなんですね! 乙女ゲームのプロデュースもされている岩井さんのラブコメも読んでみたいです。

岩井
いや、ないっすね。僕は誰かに共感されるような恋愛観持っていないんで。


――なるほど(笑)。漫画を描くという意味だと、本格連載は『ムムリン』が初めてですが、趣味で描かれたりはしたんですか?

岩井
小学校の頃って、学級新聞があるじゃないですか。新聞漫画として描きました。内容はナンセンスギャグ。テンポとしては落語みたいなイメージの漫画でしたね。そうそう、澤部(相方の澤部佑)は学級新聞で小説書いてたんです。あいつのほうが僕より文才とかはあると思うんですよ。本とかも読むし。
あとは、インターネット漫画の原作はやりました。楽しくやっていましたけど、『ムムリン』みたいに企画会議やネームからがっつり関わる感じじゃなかったので。いま『ムムリン』で原作をやれているのは嬉しいです。


さらに広がるクリエイティビティ!


――岩井さんといえば、9月28日にはエッセイの第2弾『どうやら僕の日常生活は間違っている』も発売になります。エッセイの執筆と、漫才や漫画の作り方は違いますか?

岩井
エッセイって、好きなことを書いているだけなんで。文章を書くこと自体はあんまりやったことなかったですけど、自分のありのまま考えたことをテキトーに書いていて‥‥だから「努力」してないんすよ。ありがたいことに第1弾の『僕の人生には事件が起きない』も10万部も売れたんですけど、ホント僕の日常を書いただけなんで。
それに対して、漫画はやっぱり頑張って頭を捻ってストーリーを考えてますから。それで、読んだ人に驚いたり、笑ったりしてほしいって気持ちがある。漫才のネタも、漫画とは長さとかツボは違いますけど、創作に頭使っているのは同じですね。もちろんエッセイも読んで欲しいんですけど、僕は自分自身を褒められるよりも、自分の創作物を認められたほうが嬉しい人間なんで、やっぱり『ムムリン』やネタを褒めてくれるとありがたいですね。


――漫才も、10月24日にハライチのネタライブ、そしてラストチャレンジとなるM-1とイベントが続きます。『ムムリン』の今後も楽しみです!

岩井
澤部とやる漫才や、一緒に作るコンテンツってアイデアたくさん思い浮かぶというか、コツがあるので。面白いものができる。どんなネタがウケるかは分かるんですよね。人に喜んでもらえたり、驚かしたりするのって楽しいです。
『ムムリン』は、漫画の作法みたいなものがわからないまま手探りで始めたんですけど、原作を書くのは漫才とはまた違った面白さがあると、連載していて実感しています。ただ、「人の目を引くアイデア」を考えること自体は漫才と一緒。それがすごく面白い。これからも「かわかわ」なムムリンの魅力をどんどん出していきますんで。たくさんの人に読んで頂いて「ムムリンかわいい」「岩井のストーリーが面白かった」って言ってもらえるように頑張ります!


今後のムムリンもお楽しみに!


→ムムリン1巻は予約受付中! (※外部サイトに遷移します)