『頭文字D』の系譜を継ぐ新公道最速伝説『MFゴースト』。その担当者であるにも関わらず、クルマのことをまったく知らない若手編集者ウワイ。そんな彼の力になるべく、クルマライター・アンドーが立ち上がった。クルマと、クルマを通じた“モテ道“を学ぼうとする男の成長物語、第7回!
※こちらの記事の情報は2019年ヤングマガジン15号発売時のものです。
第7回 ウワイ、心躍るカスタムカーの祭典へ!の巻
この春入社したばかりの若手編集部員ウワイ。
これは、時代の波に乗れない彼がクルマを乗りこなすまでを描いた物語である―――
〜登場人物紹介〜
・ウワイ
ヤンマガ編集部期待(?)のルーキーにして、『MFゴースト』の新担当。勉強はできるがクルマのことはさっぱりという“さとり世代”。
・クルマライター アンドー
自動車メディア業界で暗躍するフリーの編集ライター。風貌も発言もうさんくさいが、クルマに関する知識やクルマ愛は本物。
自動車メディア業界で暗躍するフリーの編集ライター。風貌も発言もうさんくさいが、クルマに関する知識やクルマ愛は本物。
【あらすじ】今年もこの季節がやってきた!そう、年に一度のカスタムカーの祭典「東京オートサロン2019」‼
オートサロン童貞のウワイが、美女とイカしたクルマを堪能してきたぞ!

ウワイ
師匠、今回初めてここを訪れましたが、「オートサロン」ってエッチなサービスのあるお店だと思っていたので、驚きました。

アンドー
それ「サロン」違いな。実際はこのようにカスタムカーの祭典なわけだけど、初参戦の感想はどうだい?

ウワイ
見たことのないクルマばかりで「じぇじぇじぇ!」って感じです。

アンドー
古いし意味がよくわからないが、とにかくびっくりしたってことね。ここでは、男も女もクルマの前で狂喜乱舞しているからな。

ウワイ
ひとつ変だなと思ったのは、コンパニオンの女性たちの衣装の面積があれだけ少ないにも関わらず、大事な所は絶対見えないこと。

アンドー
いや、出てたら問題だろ。


ウワイ
ポロリしちゃうかも、とワクワク......もとい、ヒヤヒヤでしたよ。

アンドー
DTのおっぱいへの情熱は凄まじいな。で、肝心のクルマはどうだったんだい?

ウワイ
ここに来るまで幕張メッセは広くてキツいと思ってましたが、展示車がどれも興味深くて、思いのほか気になりませんでした。

アンドー
そうだね。なにせカスタムメーカーやパーツメーカーはもちろんのこと、トヨタや日産、メルセデス・ベンツといった世界中の大メーカーまで出展しているからな。


ウワイ
特に出展台数が多くて目についたのは新型ジムニーです。


アンドー
うん、昨年のモデルチェンジで人気を博して、1年の納車待ちになるほど売れたクルマだからね。ベンツのGクラスに似ているだなんて揶揄もされたけど、逆にもっとGクラスに近づけたやつとか、レンジローバーのディフェンダーに似せたカスタムカーもあった(笑)。

ウワイ
スズキ本体も荷台を取り付けたピックアップバージョンとか出展してましたね。

アンドー
本家Gクラスやジープのラングラーなんかも多くて、全体的にSUVが目立ってたけど、『MFゴースト』に登場するスーパーカーや86も数多かったよなぁ。

「タイヤがサンカク!?」(ウワイ)


ウワイ
我らがヤンマガブースに展示した「MFGコンセプト86」も注目の的でした!


アンドー
MFGエンジェルスの力も大きかったみたいだね。

「うひゃ〜〜っ、まるで天使じゃ〜〜!」(ウワイ)

ウワイ
新メンバーの初お披露目がありましたからね。僕も間近でお手伝いをしていたんですがついつい目がいっちゃいました。

アンドー
彼女たちのようなコンパニオンやイメージガールってのは、もはやオートサロンの文化だよな。男にとって垂涎の存在だけど、絶対に手に入らない。仕方ないから横に置いてあるクルマを買ったる! みたいな流れでクルマが注目されればウインウインだし(笑)。

ウワイ
目の前の美女を求めず、あたかも美人が助手席に乗っているかのように颯爽といいクルマを乗りこなす。武士は食わねど高楊枝ってやつですね!

アンドー
いや、みんな美女を求めてるけど手に入らないだけな(笑)。

ウワイ
なんにせよ、今回は過去最高の来場者を記録したらしいですし、「クルマ離れ」とはなんぞやって感じでしたね。

アンドー
で、欲しいクルマはあった?

ウワイ
す、すみません。クルマがおっぱいあり過ぎて、絞り込めませんでした……。

アンドー
「いっぱいあり過ぎて」だろ。どんだけおっぱい好きなんだ!

「昨今の「クルマ離れ」も都市伝説なんじゃないかと思えるほどの賑わいでした。あと、クルマを改造するということの楽しみも学ばせてもらいました。今は毎晩、まだ見ぬ愛車と彼女とどう付き合っていくかを妄想しています!」(ウワイ)