『頭文字D』の系譜を継ぐ新公道最速伝説『MFゴースト』。その担当者であるにも関わらず、クルマのことをまったく知らない若手編集者ウワイ。そんな彼の力になるべく、クルマライター・アンドーが立ち上がった。クルマと、クルマを通じた“モテ道“を学ぼうとする男の成長物語、第8回!
※こちらの記事の情報は2019年ヤングマガジン21号発売時のものです
第8回 ウワイ、ホンダのDNAを知る!の巻
この春入社したばかりの若手編集部員ウワイ。
これは、時代の波に乗れない彼がクルマを乗りこなすまでを描いた物語である―――
〜登場人物紹介〜
・ウワイ
ヤンマガ編集部期待(?)のルーキーにして、『MFゴースト』の新担当。勉強はできるがクルマのことはさっぱりという“さとり世代”。
・クルマライター アンドー
自動車メディア業界で暗躍するフリーの編集ライター。風貌も発言もうさんくさいが、クルマに関する知識やクルマ愛は本物。
自動車メディア業界で暗躍するフリーの編集ライター。風貌も発言もうさんくさいが、クルマに関する知識やクルマ愛は本物。
【あらすじ】『MFゴースト』の前園が第1線で駆った、シビックタイプR‥‥はMTしかないためAT限定の免許のウワイは乗れない(泣)。そんな体たらくな彼のためにアンドーが用意したのは、もう1つの"シビック”だった!

ウワイ
今回の試乗車はなにやらスポーティな雰囲気ですね?

アンドー
シビックって知ってる?

ウワイ
もちろん。ウチの親も以前シビックに乗ってましたし。

アンドー
年代的にそうか。なにせシビックは、半世紀近く売られてきたロングセラーモデルだからな。

ウワイ
じゃあこれが最新型のシビックなんですね。
今回の試乗車
ホンダ・シビック ハッチバック 280万440円

アンドー
そもそも「シビック」ってのは「市民の」という意味で、国民車として誕生したクルマなんだ。

ウワイ
なるほど。けど、新型はあまり庶民向けな感じはしませんね。

アンドー
まあ、ハッチバックブームの頃に人気があったクルマだからな。7代目くらいまでは、歴代モデルにあだ名のような肩書きがつけられてたんだぜ!

ウワイ
ほほう、あだ名……「シビックン」とかですか?

アンドー
いや、そういうことじゃなくて(笑)。2代目はスーパーシビック、3代目はワンダーシビック、以下、グランド、スポーツ、ミラクル……といった感じ。

ウワイ
なんだか楽しくなりますね。では今回のシビックは、何シビックになりますか?

アンドー
……機動戦士シビックかな。

ウワイ
よくわかりません。

アンドー
今、最もモビルスーツに近いデザインと言われているのが、この新型シビックなのだ!

ウワイ
たしかによく見ると、バルカン砲とか打てそうですね!

アンドー
デザインに迷いがなくて素晴らしいよ。歴代モデルのコンサバな雰囲気と違って、高級かつスポーティな路線になってる。ただ、イメージはガンダムだ。


それだけ低重心でスポーティだということ!

ウワイ
ところで、ハッチバックというのはトランクがセダンのように独立しておらず、車内とつながっているクルマですよね?

アンドー
そう、この新型はハッチバックとセダンが選べる。どちらも車内が広くて、荷物がたくさん載せられて、さらに低燃費だから、家族に対しても説得力がある。それでいて、アラフォー世代を刺激するこの形だ!


ウワイ
おお、走りもパワフル!

アンドー
だろう。ホンダはエンジンサプライヤーとしてF1に参戦しているメーカーだからね。エンジンはホンダの魂なのだ!


ウワイ
コーナリングも気持ちいいです!

アンドー
サスがしっかり効いてるからね。MTの設定があるのも、クルマ好きとしては嬉しい。

ウワイ
ビームサーベルは使えなくても、特に40代以上の世代を刺激するいいクルマですね!
ウワイと学ぼう!シビックの歩み

「ワンダーシビック」と呼ばれた3代目は1983年に登場。スポーティなイメージを定着させつつ、ヒットモデルとなった。

" スポーツ "の異名を持つ5代目モデル
1991年のモデルチェンジで5代目に。ワイド&ローな形状でスポーティさに磨きをかけ、「スポーツシビック」と呼ばれた。
全高を高くしてさらに室内空間を広くした7代目。スポーティさは薄らいだが、セダンにはハイブリッドが採用された。