今回オススメする漫画は『ゴリせん〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜』です!!
どうも。
自己紹介もしないうちに今回オススメする漫画をいきなり言ってしまう、ムーディ勝山です。
皆様、明けましておめでとうございます。
新年一発目のコラムでそ。今年もどうぞよろしくお願いいたしまm。
(誤字を修正しない強気な姿勢)
『あの頃スケジュール』
去年の末はありがたいことに仕事で目が回るほど忙しくさせていただきました。
東京で朝から夕方まで仕事をして、そこから大阪に移動して朝まで収録。
終わってから始発で東京に戻って、そのまま生配信の仕事で夕方まで寝ずに働くという、俗に言う「あの頃スケジュール」。
そんな嬉しい気持ちのまま年始のスケジュールを見てみると、「コピー機のインク無くなったんか?」 というぐらいの白さ。
思わずマネージャーに
「なんやこれ‥‥。これじゃ年始ゆっくりできてまうやろ!」
という、よくわからないキレ方をしてしまいました。
おかげで年始は2年ぶりに実家でゆっくりさせてもらいました。
しかし正月はやはり最高です。
おせちを食べ、お雑煮を食べ、この時期だけはゴロゴロするのを許されているような解放感。
年内にあと4、5回は正月が欲しいものです。
そしてコタツに入りぬくぬくしながら読む漫画、これがまた格別です。
正月に読んだ漫画の中でとても面白くて笑ってしまった漫画があったので、紹介したいと思います。
『ゴリせん〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜』
今回オススメする漫画は『ゴリせん〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜』です!!(二回目)
作者の酒井大輔先生がこの漫画をTwitterにあげると、その設定と話の面白さで瞬く間にバズった作品です。
この漫画の肝、それは‥‥
”死亡フラグ”
死亡フラグとは、死亡シーンの悲劇性を際立てたり、敵や悪役を撃破するシーンの爽快感を増幅するため、その前準備として行われる描写、演出のこと。
いわゆる、ホラー映画の序盤でカップルが遊びに行ったコテージでセックスしだす、、、
これが「フラグが立った」状態です(まあ、フラグじゃないのもたってるんでややこしいですけど)。
セックスしだすと必ず不穏なBGMと共に、現れた何者かにだいたい惨殺されます。
他にも、
戦地で「帰ったら結婚しようと思ってるんだ」って言うやつ。
推理もので、
「殺人鬼がいるかもしれないのに一緒にいれるか!」と自分の部屋に閉じこもるやつ。
ゾンビもので、
ゾンビの群れが迫る時に主人公を置いて車で逃げ出すやつ。
栽培されたモンスター相手に
「俺にやらせてくれ」と立ち向かっていく、ヤムチャなやつ。
そんな古今東西、様々なフラグをぶち壊していく! という漫画なのです!!
死亡フラグ炸裂‥‥?
‥‥ある朝、ごく普通の学校の登校時間。
校門で体育教師が持ち物検査をしています。
そこに奇妙な生徒が現れるのです。
なぜか制服は着ておらず、教師の呼びかけにも応じない。
そして、嫌な予感は的中するのです。
異様な姿に変わった”それ”に人生を思い返すことすら許されず喰われた体育教師。
しかしこれは序章にしか過ぎない。
これから始まる惨劇の‥‥!!!
‥‥あれ? いや、ここから学園モノのパニックホラーが始まる予定なんですけど。
だ、台本と違いますよね? ‥‥と、ストーリテラーが困ってしまう展開に!!!
そう、『ゴリせん〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜』とは、死にそうなのに全然死なない、死亡フラグに対して無敵な先生の漫画なのです。
絶対死なない教師、「ゴリせん」。
ゴリラのような風貌から生徒から「ゴリせん」と呼ばれている体育教師の彼は、とにかく死なない。
謎の能力者に遭遇した時も。
「ジガバネ」という能力によって、チリのように滅されたゴリせん。
本来ならモブキャラとしてここで殺されて、次週に控えている主役との能力バトルが繰り広げられる予定なのですが、もちろんここではそうなりません。
はい無敵。
敵の能力「ジガバネ」をまさかの欠陥工事扱い。
ジガバネがかわいそう過ぎる!
あくまでゴリせんは体育教師なので、死亡フラグを蹴散らし、普通に注意をします。
生徒のことを大切に思っているからこその愛のある指導と、無敵すぎるゴリせんの体質のおかげで、敵役だった存在もとても可愛く見えてきます。
めちゃくちゃ面白い漫画なんですが、少しだけ心配になりませんか?
死亡フラグってそんなにあるっけ?
このパターンだとしたら、早々にアイデアが尽きるんじゃ‥‥?
と。
皆さん、その心配は‥‥不要です。
『ゴリせん』を読めば、
「この世はこんなにも死亡フラグで溢れていたんだ!」
と気付けることでしょう。
ページを開けば、漫画や映画で一度は見たことあるようなフラグの数々。
そのフラグまでの描き方も秀逸なので、毎回新鮮に面白いのです。
もうこの漫画の魅力は十分伝わっていると思うので、ここでコラムを切り上げても良いんですが、
ムーディの受け流せないポイントぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!
今週の受け流せない
きました。受け流せないポイント。お決まりの死亡フラグをぶち壊すシーンが面白いのは言うまでもないのですが、僕が素晴らしいと思うところは、フラグをぶち壊された敵やその後に控えていたはずの主役的存在たちが、死亡フラグを折られたことにより出番を失った結果、行き場をなくしてどんどん溜まっていくところなのです(笑)。
フラグをぶち壊され、そのまま学校に通い出す悪しき者(笑)
元の世界にも帰れなくなり、コンビニで働き生計を立てる敵役(笑)
そしてゴリせんのせいで、刺客が全く来ない主役っぽいやつ!(笑)
個人的にはこの主役っぽいやつが、声だして笑ってしまうぐらいおもろいです。
そして単行本を買って読めば分かるのですが、フラグは何も「死亡フラグ」だけではないのです。
恋愛フラグや昔話に由来するあるあるなフラグなど、フラグは山ほどあるのです。
是非、M-1チャンピオンであるミルクボーイの「一つのスタイルを磨き上げた漫才」のように、「死亡フラグぶち壊し漫画」を極めていって欲しいです!
死亡フラグ、こんなんなんぼあってもいいですからね〜。
つづく
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~