師走の慌ただしい季節となりましたが、皆様にはいよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
日頃は格別のご厚情を賜り、心から感謝いたしております。

どうも、ムーディ勝山です。

大人らしく時候の挨拶で始めさせていただきました。

早いもので、このコラムも今回で15回目になりました。
ヤンマガのおもしろ漫画を拙いながらも文章にさせていただき、

コラムを読んだ方から

「面白そうなんで無料分だけじゃなく単行本を購入させていただきました！」

なんて声をいただくと喜びもひとしおですし、まじチャラチャッチャチャラッチャですよね。

ヤンマガさんには貢献したい一心で、ヤンマガで見つけた漫画は即、”上の兄さんがた”に報告し、先輩方がそれをメディアで言ってくれるという、僕のチート能力をふんだんに使わせていただいております。

その甲斐あって、いま漫画業界最注目の番組『川島・山内のマンガ沼』において、
「このマンガがすごい！芸人楽屋編2021 下半期」ベスト10で、
僕が川島さんにオススメして、このコラムにも書かせて頂いた『東独にいた』が

なんと！

第1位に選ばれました！！！

今や漫画好きとしても有名な川島さん。

川島さんがテレビでオススメした漫画は瞬く間に売れて重版がかかる、
「川島重版」という言葉が生まれるほどです。

『東独にいた』が面白かった結果ですね！
おめでとうございます！

川島さんありがとうございます！

今後もヤンマガの作品はどんどん先輩に報告していきたいと思います。

さて、早くも先輩に報告しなければならない漫画がありました。

『辺境の老騎士 バルド・ローエン』です。

ご存知の方は「よくぞ言ってくれた！」と声を上げていることでしょう。

これ、めちゃくちゃ面白いです。

あらすじはこちら。

老騎士バルド・ローエンは老いて衰え、この世を去る日も遠くないと悟った。
主家に引退を願い出、財産を返上して旅に出た。

珍しい風景と食べ物を味わう気ままな一人旅に。
彼は知らない。それが大陸中で語り継がれる冒険譚の幕開けとなることを‥‥。

物語の主人公、老騎士バルド•ローエン。

幾多の戦いを繰り広げてきたのが見て取れる傷痕と、経験からくる重厚で落ち着いた雰囲気。

どんな物語が繰り広げられるのか‥？

原作は支援BIS氏、作画は菊石森生氏。

ストーリーは壮大なファンタジーで、架空の世界観がロールプレイングゲームのようでワクワクさせてくれます。

「大障壁」と呼ばれる巨大な壁に囲まれた世界で、壁の切れ目から侵入する魔獣とのバトル、領土争いに巻き込まれた決闘、と悠々自適の一人旅を送ろうとする老騎士の冒険に手に汗を握ります！

そんなストーリーをお見事な画力で表現しきっています！

いくつか手に汗を握るシーンを、右から左へご紹介いたします。

大障壁から侵入し、人々を脅かす魔獣（キージェル）の存在。

この魔獣と呼ばれる存在は度々出現し、主人公一行を危険に晒します。

相手の命を奪うまで終わらない‥‥決闘。
騎士道精神からか、不利で戦いたくない状況であっても、決闘を申し込まれたら受け流しません。

圧倒的な画力で、刹那までも描きっているような迫力に思わず声をあげそうになるのです。

緻密で面白いストーリー、今後も目を離せません。

しかし！
この漫画の魅力はここだけではございません。

この漫画をより面白くしているポイントでもあり、僕が圧倒的に好きな部分であるのが‥‥！！！

グルメシーンなんです！！！！

この漫画で一度、何かを口にすれば「４ページは使ってるんちゃうんか！？」というぐらいの量の食レポ！！

マジで山岡士郎、海原雄山の倍は食レポしてます！！

先ほどまでの死線をさまようような緊張はどこへやら！
自ら釣り上げた「ウィジク」という魚を塩焼きして、ハラワタに混ぜた身を食べた時の顔がこちら！

顔がMAXほころんでます！！！！！

ほころびの極み！ これ！

これがこの漫画の素晴らしいポイントの一つなんです。
とある回で、複数人で会食をしたときなんかはこうです。

全員で食レポ！！！！

２Pがっつり使ってます！！！

‥‥ジャ、ジャボを食べたすぎる！！！

とても美味しそうに描かれた食事たち。
オリジナルの食材なので、とても想像を掻き立てられます。

このグルメが美味しそうに見えるのも、緊張感のあるシーンがあるからで、
そして、グルメシーンがあるからまた、次の緊迫したシーンがさらに面白くなっていると思います。

驚くような展開と、次々と登場する目を見張る食材に、この先も目が離せません！

‥‥この漫画を紹介された僕の先輩も必ずどこかのメディアで言ってくれるでしょう（笑）。

それでは皆さん、今年も本当にありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。良い漫画年を。




つづく

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