ゆるっと獄中コメディー『ごくちゅう!』!
ゆるふわ獄中コメディ『ごくちゅう!』の漫画のなかで描かれたことについて、「実体験」をもとに、よりDEEPに解説する連載です!
こんにちは、雨宮です!
前回刑務所内の美容室について少し書きましたが、施術してくれる美容師は刑務所内で資格を取った受刑者です。
刑務所では出所後の生活の為に資格を取得することができるのですが、そのうちの1つが美容師です。他にフォークリフトの免許や介護師などいくつかありました。定期的に募集があり、それぞれ取得にかかる期間が提示されています。
刑務所では出所後の生活の為に資格を取得することができるのですが、そのうちの1つが美容師です。他にフォークリフトの免許や介護師などいくつかありました。定期的に募集があり、それぞれ取得にかかる期間が提示されています。
取得までの刑期が残っている受刑者が申し込むことができますが、選考もあるので希望者全員が受講できるわけではありません。
さて、はじめての美容(刑務所では美容室=美容工場を略して「美容」と呼びます)へと行ったうららちゃん、はしゃいでも話さないでいられるあたり刑務所に慣れてきましたね(笑)。
普段は作業中や移動中の不要な交談(会話)は禁止されていますし、移動中に他の受刑者とすれ違う時は一方が壁を向いて通り過ぎるまで待つなど、相手の顔が極力見えないようになっています。
だからうららちゃんは黙っていたし、他工場の受刑者から話しかけられてびっくりしたんですね。私もうららちゃんと同じでびっくりしました!
私はカットをお願いしましたが、パーマや白髪染めのメニューもあったかもしれません。個人的にカットしか用事なかったので覚えていません‥‥ごめんなさい。
カットの相談や施術中は本当にシャバっぽく(笑)、めちゃくちゃフランクに会話したのを覚えています。
「寝癖つくよねーどうしてる?」「寝返り打つたび寝癖つかないように髪しまってる〜」「やるやる(笑)!!」みたいな感じで。
刑務所経験のない読者の方はイメージつきにくいかもしれませんが、作業中に、しかも他工場の受刑者と会話するということの非日常感といったら! 工場担当も近くで見ていますが注意もされない!!
家族からの面会がある受刑者もこんな感じなのかなあ‥‥。
私は家族との関係が悪く面会がなかったのでわかりませんが、同じ工場以外の人とのお喋りはすごく気分転換になりました。
刑務所での生活が長くなると刑務所のルールに慣れてしまい、出所後の生活に影響が出る場合があります。
美容師として社会復帰を目指す受刑者にとっては、フランクな会話でお客様をリラックスさせるのも必要な要素の一つなんだろうと思います。
あ、うららちゃん作業着じゃないけど前回も書いたように美容には作業中に呼ばれて行くので本当は作業着だよ!
(前回、今回と書いてたら2ヵ月髪切ってないことに気がついて美容室行ってきました)
ではまた!