異色SEXYファンタジー『パラレルパラダイス』を連載中の岡本倫氏にスペシャルインタビューを実施! 鬼才・岡本倫の素顔と、『パラレルパラダイス』の制作裏話に迫ります。
第1回は漫画家を志した当時のお話です! 

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「半年やってデビューできなかったら諦めようと思っていた」


ヤンマガWeb
2020年1⽉でデビュー20周年ということで、おめでとうございます。
岡本倫
ありがとうございます。初連載の『エルフェンリート』が始まった年が⽇韓ワールドカップ
の年で。「次のワールドカップのときには漫画家やってないだろうな」と本気で思ってたん
で、よくまあここまで続いたなという感じです。
ヤンマガWeb
岡本先⽣はどうして漫画家を志されたんでしょうか?
岡本倫
⼦どもの頃から漫画が好きで、⼩学校に上がりたての時は『ドラえもん』が好きでした。⼩学校3年⽣になって⾃然と、漫画家になりたい、と思うようになっていたのを覚えています。 
ヤンマガWeb
「漫画家」という職業の存在はどのようにして知られたんでしょうか?
岡本倫
当時「コロコロコミック」(⼩学館)を読んでたんですけど、よく藤⼦不⼆雄先⽣のインタビュー記事が載っていて。漫画家っていう存在を知ったのはそうした記事からですね。
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漫画家になりたいなと思い始めた頃には、どんな作品を読まれていましたか?
岡本倫
そうですね。あだち充先⽣の『みゆき』や『タッチ』、あとは新⾕かおる先⽣の『ふたり鷹』を読んでいました。よく模写もしたけれど、「全然似ない」……と落ち込むことの繰り返しでしたね。
ヤンマガWeb
着々と漫画家に向けたステップアップを踏まれていったんですね。
岡本倫
いや、漫画家になりたいっていう気持ちはあったんですけれど…でもまったく漫画を描かなかったんです。結局そのまま25、6歳になってしまって。
ヤンマガWeb
なんと! そうなんですね…!
岡本倫
漫画を描くのが⾯倒くさかったんです(笑)。全然うまく描けないし。⼿とか指とか全然描けない。描ける気がしないよって。
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でもずっと漫画家にはなりたかったわけですよね。どういう気持ちで過ごされていたんでしょうか?
岡本倫
⾼校⽣の時にテレビゲームブームみたいなのがありまして…。それでゲーム作りにも興味が湧いたんです。⼤学⽣になるとゲームの制作会社でアルバイトもはじめて、そうするとなんとなく創作欲も満たされていってしまいました。
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創作意欲が、ゲームの⽅に移っていったんですね。
岡本倫
漫画家を⽬指したからといって漫画家になれるってわけではないですけど、テレビゲームはゲームメーカーに就職すれば作れるので。そのまま就職活動でもゲームメーカーばかりを受けて志望していた会社に⼊ったんですが、実際は結構もどかしいところもありました。
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それはどういった部分に感じていましたか?
岡本倫
「もっと⾯⽩くなるのに……」と思っても、プログラマーが無理って⾔ったら、もうどうしようもない。⾃分で何かを作りたいと思ったときに、⼈の⼿を頼らずに、商品として完成させることのできるメディアって漫画と⼩説ぐらいしか思い浮かばなかったんです。
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もしかしたら⼩説家になっていたかもしれないんですね!
岡本倫
書いてみたんですよ。3行ぐらい。でも、あれこれちょっと…難しいぞ…と(笑)。小説を書くノウハウを身につけるよりは、漫画を描くノウハウを身につける方が賢明だと思ったんです。
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そこから実際にデビューに⾄るまでは、どのような経緯がありましたか?
岡本倫
とりあえず会社に通いながら1年半くらいかけて読み切りを⼀本描いて。それを「ヤングジャンプ」(集英社)に持ち込んでみたら新人賞で下の⽅の賞をもらって、少し落ち込みました。
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はじめて描いた漫画で⼊賞されるとは…すごい……!
岡本倫
またそこから1年くらい漫画を描かない⽇々があったんです。そうしているうちにどんどん会社が嫌になっていってしまって(笑)。また漫画描くにしても前の読み切りみたく1年半もかけていられないな、辞めちゃうか、会社……と、思い切って会社を辞めて、次の読み切りは真⾯⽬に毎⽇描いて3ヶ⽉で完成させました。

その作品が最初に描いた作品と同じ賞をもらい、また3ヶ⽉で1本描いて、それでなんとかデビューできました。会社を辞めるときに「半年やってデビューできなかったら諦めよう」と思っていたので、ギリギリ⾸がつながった感じですね。
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5年、10年とかけて漫画家になる⽅も多いなかで、半年という⽬標はとても⾼いように感じますが…。
岡本倫
デビューするまでにみんな何本も何本も描くものだっていうことを知らなかったんです。なんとなく2本描いてみて駄⽬なら駄⽬だろうみたいなことは思っていました。才能がないのにやり続けてもしょうがないと、本気で当時は思ってたんです。

展開は『バキ』を意識

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再び漫画家を⽬指し始めたタイミングでは、どんな漫画を読まれていましたか?
岡本倫
『無限の住⼈』や『天上天下』を読んでました。『無限の住⼈』は絵もめちゃくちゃ上⼿いし、話も⾯⽩いし。もうどっちかにしてほしい(笑)。『天上天下』も⼤暮維⼈先⽣の絵がめちゃくちゃうまいので、模写して「似ないな……」みたいなことを繰り返してました。あと『バキ』も好きでしたね。
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『バキ』! !
初期の読み切りや初連載『エルフェンリート』とはジャンルも異なりますが、
どういった部分に惹かれたんでしょうか?
岡本倫
ページをめくったら⾸が⾶んでいる、みたいな演出、見せ方ですね。とにかく読者をびっくりさせたい部分は、『バキ』のような展開を意識していました。
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『パラレルパラダイス』第8巻より、ある衝撃的なシーン。『バキ』の影響がしっかりと現れている?
ヤンマガWeb
先⽣の印象的なシーンの見せ方は、『バキ』の影響なんですね。
「『エルフェンリート』は連載前『ラブひな』みたいにしたかった」ということもTwitterでおっしゃっていましたが。
岡本倫
『ラブひな』は絵が好きだったんです。それにラブコメを描いてヒットを飛ばせるのは、最高じゃないですか。僕が『ラブひな』を目指そうと思ってたのが間違いでしたね…。
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『パラレルパラダイス』第4巻より。ヨータへのルーミの気持ちが燃え上がります。二人の間に生まれる”ラブ”は必見です!
ヤンマガWeb
『ドラえもん』で漫画家を⽬指し、『タッチ』『ふたり鷹』を読んで育ち、『ラブひな』のように売れたい漫画を『バキ』を参考に描く。幅が広いですね。
岡本倫
こう振り返ってみると、おかしいですね。

第2回は『パラレルパラダイス』誕生秘話に迫ります! お楽しみに!!


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