『アメトーーク!』ヤングマガジン芸人の収録を終えて


どうも。
『アメトーーク!』「ヤングマガジン芸人」収録が終わってしばらく経ちますが、まだ体が熱いムーディ勝山です。

以前僕が『アメトーーク!』に出た時は、まだオープニングで全員が整列して「僕たちは、○○芸人です!」と声を揃えているころだったので、かなり久しぶりでした。

ガチガチになっているところを前列の猛者たちに助けてもらいながら、なんとか言いたいことは言えました。

そう、僕が一番言いたかった、、、

編集者「さたふ」の話です。

去年のヤンマガの巻末の「黒ブタMidnight」という欄に書いてあったのですが、とんでもない衝撃でした。
収録でも言わせていただきましたが、見てないという方のために、ここでも紹介させていただきます。

ずっと少女漫画の編集部にいた”さたふ”という人物が、ヤンマガ編集部に異動してきて感じたことを綴ったコメントが‥‥こちらです。

「このたびの人事異動でヤンマガでお世話になることになりましたさたふと申します。お仕事上、『おちんぽ』と言っても怒られない現場で働ける喜びに震えております。面白い漫画をたくさん届けていけたらと思っています。おちんぽおちんぽおちんぽおちんぽ。(さたふ)」(原文ママ)

どんだけおちんぽ言うねん!笑

さたふの中で抑えていたものが溢れ出した瞬間です。

こんな人が少女漫画に携わっていたのかと思うと恐怖を感じます!(笑)
ただ、これを面白がってそのまま載せてしまうヤンマガが凄い!
改めてヤンマガが愛おしくなりました。

砂の栄冠』


さて、今回レビューさせていただく漫画はアメトークでも紹介させて頂きました、三田紀房先生の『砂の栄冠』です!

あらすじはこちら。

創立100年イヤーの節目の年、樫野高校野球部は夏の県大会決勝まで勝ち進む。
しかし、逆転負けを許し甲子園出場を逃してしまった。
一丸となって取り組んでいた樫野高校野球部は、ゼロからのスタートを余儀なくされる。
野球部のファンである老人のトクさんは新チームのキャプテンとなった七嶋裕之に現金1000万円を託し、七嶋は再び甲子園出場を目指すこととなる。

一般的な野球漫画とは違い、高校野球と金がテーマになっており刺激的で面白く、大好きな漫画です!

先生も毎年甲子園に行かれて取材をされていたようで、バックネット裏の甲子園フリークの常連やプロのスカウトさんにも話を聞き、それを漫画にも取り入れられたそうです。

そのため、作中でもリアルな甲子園の裏側が描かれています。

「受け流せない」ポイント


それではいきましょう。
ムーディの受け流せないポイント!!!

まずはこちら!

アメトークでも紹介しましたが、この漫画の肝のシーンであります。
「1000万円で甲子園が買えるのか?」という三田節が効きまくった設定!

「ただお金で甲子園を目指すぞー!」という単純な物ではなく、大事なのがこのお金をきっかけに野球に対して七嶋が「本気」になっていくところです。

読み進めていくと、後半はお金も関係なく強い気持ちを持って戦うナインに胸が熱くなります。

甲子園というディープな世界


続いてはこちら!

まずそのお金を使って甲子園に行く七嶋。
ネット裏で常連客に甲子園について色々と教えてもらいます。
無名の高校の弱点、スタンドの応援の大事さ、甲子園の興行としての一面。
甲子園というものは、知れば知るほどディープな世界だったのです。


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甲子園を「興行」として考え、どんなチームを作るかが決まります。
そして、考えもしないようなお金の使い方をしてチームの力を上げていきます!

愛すべき男・ガーソ


そして、最後はこちら!
無能な監督、我らが曽我部公俊! 通称「ガーソ」!!!

この監督がいい意味で足を引っ張り、この漫画を超面白くします!
甲子園に3回も出場する有能な監督に見えますが、前任の監督が猛練習で鍛え上げたチームを引き継いだだけ。
他も、後にプロ入りした、エースで4番というスーパープレイヤーに恵まれただけだったりと、超ラッキーでここまでやってきた人物

名将の雰囲気だけは出していますが、言っていることは誰にでも言えそうなやつ。
これがガーソの可愛いところなんですよ。

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サインも相手にバレバレでサインの意味を成していません!
なんて可愛いんでしょうか!
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しまいには主人公の七嶋から、こんなに悪い顔で「あいつは使えない」とまで言われています!
これでは監督の面目が全くありません。

ですが、実際の部活の顧問を務める人物で、ガーソのような人物は必ずしも珍しくないのでは、と思います。

そんな監督の下で、いかに全国に行くのか?
こんな監督がいることで、ストーリーは超絶面白くなっていきます!

野球部を取り巻く人々


そして本作は選手だけでなく、OB会だったり、父母会だったり、部員だけではなく、野球部を取り巻く人々を描いているところも面白いポイントです。
その一つが高校野球オタクたち。砂の栄冠にはこんな高校野球オタクも登場します。
 

15年も試合前の監督のノック本数を数えているおじさん!!!
綿密な取材をして描かれるリアルな外側が、ストーリーも試合も面白くさせます!



これまでの高校野球マンガとは全く違う描き方をしている「砂の栄冠」
この作品は絶対に受け流せません!!!




つづく

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