ヤンマガとファッションが融合！
多くのファッション誌で活躍するスタッフを迎えてお送りする「ヤンマガファッション劇場」！

今週もヤンマガをおしゃれに着こなします。

第5クールに突入した「ヤンマガファッション劇場」には、フリー芸人として個人事務所を立ち上げるなどインディペンデントな動きを見せるコンビさらば青春の光のお二人が登場！

新たな芸人の在り方というパンドラの箱の鍵を開けた二人にはぴったり（?）な『猿ロック』の登場人物に扮したファッションを4週にわたってお届けします！

先週の東ブクロさん×山本に続き、今週は再び森田さんが登場！

鍵屋「猿丸ロックサービス」の息子で都立渋谷西高校に通う猿丸耶太郎が、文字通り“鍵”をキーワードに様々な事件に巻き込まれる、笑いあり、涙ありの青春譚。

というのは表向きのキレイな言い方で、実際はエロあり（というか盛り盛り）、犯罪ありのヤンキー漫画です（笑）。

どんな鍵でも開けてしまうというピッキングの才能を持つがゆえに、裏社会の人間と繋がり重宝される主人 公。

だけどヤクザや半グレ集団など裏社会の中にも義を貫ぬく人物はおり、それら個性豊かな仲間たちと共に繰り広げる勧善懲悪は痛快そのもの。

童貞のピュアさを背景にしたギャグの要素も満載で、アクション描写と鍵の知識も絡み骨太なストーリーとなっています。 

トレードマークであるエッジの利いたサングラスの奥に、鋭い眼光を秘めたサイトウが今回のファッションリーダー。

渋谷の半グレチーム「HEAVEN’S CROW」のリーダーであり、ケンカが抜群に強い！
しかし義理や人情を大切にする男気溢れる姿勢から人望が厚く、人を引き寄せるリーダーとしての資質を備えています。

どちらかというと悪行を働くというよりも、義賊的な行動が多く読者からも高い人気を得ました。要はシリーズきっての男前キャラ（ヒロイン・水原律子にはフラれていますが）ってワケですね！

不良でもなく、イケメンでもな......不良ではなかったという森田さん。この自身とかけ離れたキャラクターをどう着こなしますか！？

室内、しかも舞台裏でサングラスかけて立つ森田さん。まるで「アウトローってこんな感じっしょ？」って言わんばかりのドヤ顔、決まってます！といっても場所も格好もこちらが指定しているのですが（笑）。 

そんな顔イジりとは関係なく、今回のアイテムの中で一番目立っているのは明らかにパンツです。こちらのパンツ、何しろ太いんです。

しかも裾にかけて細くなることもなく、ズドンと太い。ぱっと見のデザインは良くあるミリタリー調のパンツですが、ここまで太いとなると個性派アイテムとして扱いましょう。 

パンツが太い時は上半身はタイトめにまとめる。その逆もまた然り。というのはコーディネートのひとつの基本です。

つまりファッションの呼吸、壱ノ型（©S社）というワケですが、個性派にまで踏み出しているこちらのパンツではなかなか定石通りとはいきません。バランスを考えて上半身も少しユルいアイテムを取り入れましょう。

「ヤンキーっぽい格好と聞いて、ダラしなくなっていくとは思ったのですがここまでダルダルのパンツは想定外でしたわ。ただ上下が黒いアイテムなので、そこまでルーズさは感じないですね。普段穿きますかって？穿くワケないじゃないですか、こんなぶっといの！モルックが引っ掛かってうまく投げられませんやん」

......モルック。なにやら鋭い考察があったように思いますが、それすら霞むパワーワード「モルック」。

モルックとはフィンランド発祥の、ソフトボールとボーリングと何かと何かを足して2とかで割っても全く近づかない、必要運動神経・瞬発力ともにゼロという稀有なスポーツ。

超端折って言いますと、木の棒を投げて、木の棒を倒して、50点ピッタリの点数を取った方が勝ちというゲームです（詳細はコチラ）。 

そして何を隠そうここにおられる森田さんこそ、モルック日本代表キャプテンとして世界を股にかけるスーパープレイヤー。森田さんが日本代表となった経緯は実にドラマチック！きっかけは無趣味な森田さんに対するサンドウィッチマンの富澤さんの「やれ」という一言だとか。

言われるがままに参加したモルックの競技体験。才能とは怖いものでモルックを手にした30分後には日本代 表の座を勝ち取ったとか。 モルック日本代表になる条件はただひとつでした。それはフィンランドへの渡航費を自腹で捻出できるか否か。
 
実力主義もなにもない、北欧のもっさりとした平和な競技は、森田哲矢率いる金満球団の出現により、あっという間に勢力図が書き換えられました。
そして森田さんは日本代表の座を勝ち（買い）取ったのでした！

いや、でもきっとなんかこう才能とか相性とかそういったものもあったんでしょうね！まぁ、9 割9分資金力でしょうけど。
だって日本代表キャプテンの森田さん、東ブクロさんには3戦3敗らしいですから（笑）。

語りすぎました......極太パンツの着こなしの解錠に戻ります。

森田さんのおっしゃる通り。
ポイントはパンツ以外の上半身とシューズを黒でまとめること。黒の引き締め効果がてき面です。

またコーデュロイ素材のジャケットは細畝ではなく太畝のざっくりとした素材感のものを選びます。
そうすることでパンツの主張に負けることなく、上半身もしっかりと存在感を持たせることができています。 

あとは照れ臭いというサングラスとシルバーアクセサリーをアクセントに入れます。
小物使いはもちろんサイトウを意識しているところもありますが、上半身にアクセントを付ける上で有効です。 

ってな感じで、今回は個性派極太パンツの穿きこなし方として上半身のシルエットと素材感、そして小物使いはキーにコーディネートしました。ぜひご参考ください！

そして森田さん、2週にわたって御出演ありがとうございました！モルックを中心とした芸能生活のご活躍をこれからも楽しみにしています。 

コーデュロイGジャン¥28,000／glamb（グラム 東京）、スエット¥25,000／STUD MUFFIN（藤原慎太郎事務所）、シューズ¥5,800／VANS（オーバーラップクロージング）、サングラス¥24,000／EFFECTOR （オプティカルテーラー クレイドル青山店）、シルバーチェーンネックレス ¥18,000、ペンダントトップ¥20,000／共にSuman Dhakhwa（S.O.S fp 恵比寿本店）

※パンツは別途掲載 

今回はコチラしかないでしょう！ってことで極太パンツがキーアイテム。 

ミリタリーのオーバーパンツをイメージしたバルーンパンツとなっており、裾を絞って穿くことで風船のような丸みを帯びた独特のシルエットが生まれます。

見ての通り、カラフルな2本の長いドローコードが配されており、ポップさも備えたデザインパンツとなっています。 

個性を放つほどに太いですが、それに合わせてしっかりと上半身と靴をコーディネート（本文をチェック！）してあげれば、冬の単調かつ地味になりがちな着こなしに華やかさと動きをもたらしてくれるアイテム。

コーディネートに幅を持たせたい、そんな人にオススメです！

ワイドパンツ¥18,500／glamb（グラム 東京）

いよいよ最終回となる来週は、東ブクロさんが寡黙なあの男に扮します。見た目も性格も相性抜群！？そして森田さんのモルックよりも本気なゴルフの話もちょっと聞けちゃうかも。お楽しみに！

PROFILE
森田哲矢、東ブクロの二人によるお笑いコンビ。2013年に独立し、個人事務所『ザ・森東』を設立。巧みな設定と掛け合いで魅せるコント師として定評があり、「キングオブコント」では歴代最多となる6度の決勝進出を果たす。また「M-1グランプリ2016」でも決勝進出するなど漫才でも実績を誇る実力派。『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』（TBSラジオ）、『ノギザカスキッツ ACT2』（日本テレビ）、『今日からやる会議』（テレビ東京）など多数のレギュラー番組を持つ。『さらば青春の光Official Youtube Channel』も好評配信中。

STAFF
Photo：RIKKI（SANJU）
Styling：RYOHEI MIZUNO
Hair&make-up：AKIHIRO MOTOOKA
Text：546 OKAMOTO

SHOP LIST
グラム 東京 ☎03-3746-9950
藤原慎太郎事務所 ☎03-6418-6279 
オーバーラップクロージング ☎03-6407-0909
オプティカルテーラー クレイドル青山店 ☎03-6418-0577
S.O.S fp 恵比寿本店 ☎03-3461-4875