企画のおさらい
ヤンマガ編集部の闇である「編集部員ダサすぎ問題」。
もはや社内の誰もが見て見ぬ振りをするこの問題を自浄すべく、編集部員Mrs.Tがダサすぎ編集部員を引き連れオシャレな服を買いに行くというハートフル(?)コメディ不定期連載!
編集部員をオシャレに導くファッションティーチャーはこの人!
今回も、おしゃれ化請負人はもちろんこの人! ヤンマガ編集部のファッションモンスターことMrs.T。
最近の悩みは、高騰するM-65フィールドコートを今のうちに買い足しておくかどうか、だとか。
ヒュ〜〜! 悩みもオッシャレー! それでこそティーチャーだぜ!
ということで今回もヤンマガ……
ではなくアフタヌーン編集部内のファッション改革に乗り出す!?
アフタヌーン......??
そう、今回はヤンマガ編集部ではなく、なんとアフタヌーン編集部へ飛び火!
こんな下世話なコーナーが他の編集部にも受け入れられる日が来るとは……!
ということで出張企画となります〜。
「編集部が変われどやることは変わりません。だって素材は一緒ですから!」(Mrs.T談)
ということで今回はアフタヌーン編集部からニシヤマが緊急参戦。
見ての通り、くたびれてます。
28歳なのに若々しさは皆無。バックパックとかなんでそんなに傾いてるの?
見ての通り、くたびれてます。
28歳なのに若々しさは皆無。バックパックとかなんでそんなに傾いてるの?

T
黒いわね。顔周りに黒いアミアミのやつがあったらまさに黒子ね

ニシヤマ
普段からとりあえず黒着とけばいいのかなって

T
編集者って裏方の仕事だから、どうしても黒子魂が身につくのは分かるけど。今回は黒子じゃな くて主役だからね! でもなんでアフタヌーンからこの企画に?

ニシヤマ
いやおたくのチームのY氏(当企画の黒幕)から誘われて……

T
なるほど悪魔の囁きがあったのね。それでそんな悪魔みたいな格好になっちゃったのね

ニシヤマ
いや、それは関係ないんですが。いま担当している『ビンテイジ』という古着を題材にした漫画がヤンマガWebで追っかけ連載してまして、先日単行本1巻も発売されまして。それで「追っかけ連載記念に、古着で変身企画やらないか」って声を掛けられたみたいです

T
さすが策士。悪魔が悪魔の囁きに乗っちゃったってワケね。じゃあ今日は古着屋に行きましょう!
古着屋といえば高円寺! ということで「SAFARI」へ

住所/東京都杉並区高円寺南3-57-4ベルシャトウ高円寺1F
☎03-5378-9230
営業/13:00〜20:00 無休
https://e-safari.co.jp

T
でも大丈夫? ヴィンテージの古着と言ったら、1着でいままでの出演者が支払ってきた総額ぶっ飛ぶわよ?

ニシヤマ
いや『ビンテイジ』はあくまで大学生が主人公のハナシなので、彼らでも手が届く現実的なところでお願いします

T
なるほど……。となると予算はどんな感じ?

ニシヤマ
5〜6万円ですかね?

T
大学生か!
予算感で揉めていますが、とりあえず店内へ。

ニシヤマ
これが古着屋かぁ

T
あなた古着テーマの漫画担当してて今まで古着屋行ったことなかったの?

ニシヤマ
いやさすがにありますけど、ヴィンテージの古着屋さんで、これだけの規模になるとなかなか身構えてしまいますね……

T
サファリさんはヴィンテージ古着好きなら誰しも一目を置く名店なの

ニシヤマ
『ビンテイジ』の資料にします!

T
その前に服決めるから!

物色中……。

物色中……。

T
デニムが気になるの?

ニシヤマ
やっぱり『ビンテイジ』の話の中でもデニムはキーアイテムですし、古着=デニムみたいなイメージが個人的にもあって

T
確かに“大戦モデル”が最初のストーリーの掴みだったわね

ニシヤマ
そうです。あれはパンツでしたが、デニムジャケット欲しいな……なんて思って今日は来ました

T
いままでのうちの編集部員はどんなものが欲しいとかそんなの全く思い描いてきてなかったから、感心するわ〜。大戦モデルね、聞いてみましょう

所狭しと古着が並ぶサファリの店内。

高価なヴィンテージデニムパンツなどはショーケースの中に積み上げられています。
そんな店内のレジの後ろに……
ありました! “大戦モデル”。
みなさんは、どれだかわかりますか?

正解はこちら!
左から3着目に吊るされていたデニムジャケットが大戦モデルでした。

大戦モデルはその名の通り第二次大戦中に作られたリーバイスのデニムジャケットで、モデル名は 「s506XX」となります。
506XXは通称「1st」と呼ばれるモデルであり、キングオブヴィンテージと言っても過言ではないほどポピュラーで代表的なヴィンテージアイテム。
その希少な1着の頭文字に「s」が付くことが大戦モデルの証です。


T
どうしたの?つわり?

ニシヤマ
いや、値段!

こちらの値段、実に198万円也。
大戦モデルは戦時中に作られたためボタンが5つから4つに変更され、胸ポケットからフラップ部分が取り除かれるなど、デザインが簡素化されています。
その分かりやすい見た目と希少性から、いまでは投資対象となるほど値段が高騰しています。

T
で、買うの?

ニシヤマ
クルマ買えますね。最初ストーリーを読んだとき、本当にこんな値段の古着があるのか半信半疑でしたけど、これが真実なんですね……

T
これはサイズが小さいからまだ安い方みたいよ。状態もサイズも良ければ、500万はくだらないらしいわ

ニシヤマ
ほんとに吐き気が……
ちょっと小さいサイズだった大戦モデルは丁重にお戻しし、別のヴィンテージモデルを試着。

ワンポケデザインだった506XX(1st)からツーポケデザインに変更された507XX。
通称、「2nd」を着てみました。

T
どう?これにする?

ニシヤマ
さっきのを見ちゃってるから、確かにちょっと安い気がしちゃうのが怖い……


ニシヤマ
諭吉30人

T
再来年には渋沢栄一になるから大丈夫よ

ニシヤマ
マジすか、その思考回路、斬新す

T
フロントポケットが二つになった2ndモデルはファッション的な評価も高くて、当然1stより若いモデルだけど、値段は高いこともしばしばあるのよ

ニシヤマ
オッ! その話、いただきっす☆

T
……じゃあちょっと真面目に探しましょうか

T
やっぱミリタリーものがいいのかな。私が今着てるこのM-65も長年愛用してるわ

ニシヤマ
それっぽいのは着ますけど、リアルなのはあんまり着たことないなぁ
シャンブレーシャツとミリタリージャケットを着させられるニシヤマ。


T
同じM-65でもこれはフィールドジャケットの方ね。シャンブレーシャツにこのジャケットはセオリーなんだけど、なんか違うんだよな……

T
じゃあ、このパンツ穿いてみて

ニシヤマ
ヤホー
ピシャッ!

T
M-51ウールパンツ、これは割とハマってるわね

ニシヤマ
ウールだからかちょっとチクチクしますけど、Tさんの扱いよりは柔らかいです

T
50年代のパンツだけど値段も1万円以下と安くてオススメなのよね。ただ上に何を合わせるか……あっちの店も見てみましょう
この日、2店舗目となるサファリ4号店へ

住所/東京都杉並区高円寺南3-45-13
☎03-5929-9225
営業/13:00〜20:00 無休
https://e-safari.co.jp

T
こっちはアウトドアものが多いからそれを見に来たわ

ニシヤマ
アウトドアとか縁がないっす

T
見れば分かるわよ
アウトドアブランドのジャケットやバンドTシャツ、スニーカーなど、ヴィンテージというには新しいが、最旬な古着が並ぶ4号店。
1号店からわずか徒歩1分以内という立地もあり、ほとんどのお客さんがハシゴしています。
1号店からわずか徒歩1分以内という立地もあり、ほとんどのお客さんがハシゴしています。

T
ようやく勝ち筋が見えたわ!

ニシヤマ
この服は個人的にも気に入りました〜! 価格的にもいい感じで助かりました♪

お買い上げ、しめて¥352ま……
ではなく¥35,200-也!

T
さて、1号店に戻るわよ!

ニシヤマ
え
出戻って買い物締め!
サファリさん、撮影にご協力いただきまして、ありがとうございました!
次回。ニシヤマ、髪を切る。そして買った古着も大公開!
黒子の悪魔スタイルから、いったいどんな変身を遂げるのか?
そして古着漫画の編集者に見合うスタイルとなれるのか!?
乞うご期待!
次回。ニシヤマ、髪を切る。そして買った古着も大公開!
黒子の悪魔スタイルから、いったいどんな変身を遂げるのか?
そして古着漫画の編集者に見合うスタイルとなれるのか!?
乞うご期待!