シリーズ3作目の今でも不動の人気を誇る『彼岸島』。作品を読み込んでいるうちに、どうしても気になってしまった点をとことん追求する連載がこの「月曜日の彼岸島」です。

ここでは過去の人気記事を再掲載します!



雅様のペット・チワワ様はマジで最強の邪鬼なのか説(後編) 


明が本土で倒してきた邪鬼界のニュージェネレーションたちを相手にしても、雅様のペット・チワワ様は本当に強いのか!?
今週は大注目の予選トップ3の発表と、チワワ様との決勝戦をお届けしちゃうぜ! ハァハァ。

→前編はこちら!


チワワ様
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彼岸島』『最後の47日間』に登場した邪鬼。ナマハゲ風の顔と、人間っぽい後ろ脚を持つ犬型邪鬼。様が可愛がっている(?)ペットで、彼岸島ではのために人間軍と戦闘を繰り広げたものの、最後は邪鬼に変態した師匠に倒されてしまった。

■検証方法
本土の邪鬼たちで予選を開催して最強を決め、チワワ様と架空対戦させてみる。

ここではとの直接バトル開始から止めを刺されるまでのコマ数で勝敗を競わせる(複数回戦っている場合は最終バトル)。コマ数が多いほど「明を苦戦させた=強い」と判定する。

予選を勝ち抜いたのは‥‥まさかのアイツ!?

予選上位 スタートッ!!


 予選上位3位には、いずれもと熱戦を繰り広げた邪鬼たちがランクイン! それでは第3位からじっくりと見ていこう!!

3位 死神 約544コマ

・明が飛ばされた回数 1
・明が刺した・斬った回数 1
・明が吐血した回数 0
長丁場ではあったものの、鮫島の船や海上の乗組員たちへの攻撃が多く、との直接的な絡みは少なめ。甲板で対峙してからはに血の一滴も吐かせられずに、鮫島の特大の丸太槍(マスト)で串刺しに。最後に命乞いの「邪鬼の目にも涙」を流すも、という名の悪魔には何の意味もなく、無慈悲に斬首された(48日後… 第9巻第81話など)。


2位 クソ喰い爺 約925コマ

・明が飛ばされた回数 1
・明が刺した・斬った回数 33
・明が吐血した回数 1
顎の下にぶら下がった玉袋を振り回す「玉袋ハリケーン」や、上から振り下ろす「袋の鉄槌」といった戦闘技術を駆使してを翻弄。一時はを捕らえることにも成功したが、この時に小枝で体内をチクチクと傷つけられたことで、「刺した・斬った回数」が増える結果に。の青果店の息子ならではのひらめきから生まれた「みかんバッティング」で片目を潰され、絶命後も駄目押しで斬り刻まれるオーバーキルにも遭い、本土の邪鬼の中で特に酷い最後を迎えた(48日後… 第20巻第190話など)。


1位 邪鬼(ユキ)With ニセ雅(西山) 約1185コマ

・明が飛ばされた回数 1
・明が刺した・斬った回数 15?(ユキ、触覚を刺した回数は不明)、2(西山)
・明が吐血した回数 0
堂々の第一位に輝いたのは、『彼岸島』からの長い付き合いとなるユキ西山戦! 2人の過去エピソードも交えた熱戦は、なんとクソ喰い爺戦をはるかに超える約1185コマだ!! へし折れる通天閣、大破する大阪城、そして明の立体機動‥‥と、スペクタクルな名シーンが続出! 『彼岸島』シリーズ史上最大の決戦と言っても過言ではない。その中でも『彼岸島勝手に検証委員会が選んだ最大の見せ場は、通天閣ごと明がダイナミックに吹き飛ばされるシーン。内部で明がぐるぐると振り回される想像を超えた展開に「そうはならんだろ‥‥いや、なるのか!?」と思った読者は多いはず(48日後… 第6巻第50話など)。


予選結果!!


 予選を勝ち抜き、チワワ様への挑戦権を獲得したのは、ユキ西山のコンビ。やはり絆の深い者たちとの戦いは、といえども苦戦を強いられるということか。


 ‥‥しかし、ちょっと待ってほしい。ユキ西山のコンビは、邪鬼とそれを操る邪鬼使いの組み合わせだ。つまり知性を持たない邪鬼同士を比較するには、邪鬼使いという作戦参謀が傍らにいるのはこれ以上ないほどズルではないか‥‥。それならばチワワ様も、がライドオンした形態(彼岸島 第33巻第323話など)にすべきでは‥‥? いや、を参戦させてしまっては、もう結果は目に見えている‥‥。


 そこで今回は公平を期すためにユキ西山コンビは失格とし、己の身ひとつで戦った2位のクソ喰い爺を本戦に送り込むことにしよう。


チワワ様に挑戦するのは‥‥クソ喰い爺

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夢の対決!
クソ喰い爺とチワワ様はどちらが強い!?

ここからはクソ喰い爺チワワ様が持つ能力を比較し、どちらの勝機がより大きいかで勝敗を決めていこう。

挑戦者・クソ喰い爺の能力と言えば、やはりクソ弾。喰らった者の腹を下させて脱糞させるこの能力は、相手の動きを止めるには十分。しかも玉袋による打撃攻撃へと繋ぐことも可能で、いかにチワワ様と言えども脅威だろう。

 だが人間のような下半身を持つ犬型邪鬼のチワワ様には俊敏な運動能力がある。彼岸島の五重の塔で見せた素早い身のこなしならば、クソ喰い爺のクソ投げや玉袋攻撃は容易くかわしてしまうことだろう。

クソ喰い爺に勝機があるとすればただひとつ。それは『48日後…』第187話で見せた「触手爺」形態だ。玉袋よりも速くて破壊力のある触手攻撃を無差別に繰り出せば、いかにチワワ様でも反撃は難しいはず。これを繰り返して追い詰めていけばあるいは‥‥。

最終形態の触手爺チワワ様の足場を崩していければ‥‥!

しかし『彼岸島勝手に検証委員としては、それでもチワワ様が勝つと言わざるを得ない。チワワ様が「ブガァ」と吐き出した炎の前では、如何なるものも灰と化す! 触手爺であろうともそれは同じ。「若さがホシイ、糞がホシイ」と断末魔を上げながら、焼きクソ爺になる光景が容易に想像できはしないだろうか‥‥?

犬パンチによるフェイントから噛みつきで触手を切断して炎一閃! 最強攻撃のオンパレードでクソ喰い爺クソごと燃やす!


■結果


師匠以外の邪鬼が相手なら、やっぱりチワワ様はガチ最強。


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最後まで読んでくれて、ありがてェ!


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さらに今週は特別に『彼岸島』初にして
ツッコミどころ満載のショートアニメ
彼岸島X』(製作:TETRA)も特別公開‼
チワワ様にエサをあげるという命知らずのお話だ。
ちくしょう! 怖ェよ!!
(C) 2016「彼岸島X」製作委員会/テトラ