異色SEXYファンタジー『パラレルパラダイス』を連載中の岡本倫氏にスペシャルインタビューを実施! 鬼才・岡本倫の素顔と、『パラレルパラダイス』の制作裏話に迫ります。
第3回は『パラレルパラダイス』の中で印象に残っているシーンと、その裏側を聞いてみました!

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※まだ、第1回と第2回を読んでいないみなさまへ
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第1回
第2回

「人の感情を揺さぶる作品が描きたかった」
ただ過激なだけじゃない。編集部と作る『パラレルパラダイス』

ヤンマガWeb
単行本12巻までで、印象に残っているエピソードはありますか?
岡本倫
アンケート的にはわからないんですけれど、ヨータがケートスとの戦いで1回死んで、現代で目を覚ますエピソードは反応が良かったです。
ヤンマガWeb
前回の記事でも「既存の異世界転生ものは、現世と繋がりが薄いことが気になる」とおっしゃっていました。やはり他の作品でやっていないことをやってみようという試みだったんでしょうか。
仲間をかばい致命傷を負ったヨータ。主人公のまさかの姿に衝撃が走る……!!
死んだと思われたヨータが目を覚ましたのは現世の病院。ただの異世界転生ではなかったことが明らかとなった。
岡本倫
「他の人がやっていないのでやってみよう」みたいなことではなく、こうしたら面白いんじゃないかなって思いついたからです。
ヤンマガWeb
面白いと思ったアイデアが、見事読者に響いたわけですね。
岡本倫
お話を考えていて「これすごく面白いんじゃないかな」って思えるのが数年に1回なんですよ。この「現世に戻る」っていうアイデアが、その数年に1回のやつだったんですね。反響があって嬉しいのももちろんあるのですが、毎週連載しているのに面白いと思えるものが数年に1回しか出せないのはどうなんだろうという反省の方が……(笑)。
ヤンマガWeb
その何年かに1回というネームをうけとって星野さんはどう感じましたか?
星野(担当編集)
『現世との繋がりがここで出てくるなんて』と、とても驚きました。 先生はご謙遜されて「年に数回」なんておっしゃってますけど、毎回面白いですし、想像を超えるものを作ってくださるので、こちらはいつも驚かされています。
ヤンマガWeb
星野さんには、思い入れの深いエピソードなどはありますか?
星野(担当編集)
たくさんありますが、魔女・ガリアとの最終決戦は特に印象的ですね。
ヤンマガWeb
可愛い見た目のガリアがサンドワームに変身しますよね。あそこがまずショックでした(笑)
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こちらが該当のシーン。こんな可憐な女の子が、不敵な笑顔を浮かべると……
身の毛もよだつ、サンドワームに変身してしまった!!
星野(担当編集)
ああいう可愛い見た目の女の子がおぞましい醜悪な形態になるのは、ギャップがあって読者の印象に残ります。岡本先生はそういう効果を考えて『極黒のブリュンヒルデ』などで美少女たちの本体が実は恐ろしいゲル状の生物だった、という設定を考えられていました。
ヤンマガWeb
『極黒のブリュンヒルデ』でも、あのシーンは衝撃的でしたね。
星野(担当編集)
ミミズの見た目が怖くて苦手な人が多いということ、砂漠という舞台設定があるので、ガリアの正体はサンドワームにしようということになりました。ゲームなどでよく登場するので、モンスターとしての知名度も高いですし。
ヤンマガWeb
あの戦闘は、凄く緊張感がありました。最後まで弱点がわからなくてハラハラしましたが、弱点が判明して「なるほど!」となりましたね。
星野(担当編集)
岡本先生との雑談の中で、『日本にはノヅチという妖怪がいて、環状のミミズのような形態をしていますが、土の精霊であり龍の眷属なんですよ』という話をしていたんですがーー。
ヤンマガWeb
ノヅチ???
星野(担当編集)
日本の妖怪なんですが、環状のミミズのような姿をしているんです。でもじつは土の精霊であり龍の眷属なんです。
岡本倫
それを聞いてガリアはドラゴンということにしようとなりました。
星野(担当編集)
そこまでは聞いていたのですが、ネームを読んでびっくりしてしまって。ノヅチの話をした時に『龍には逆鱗という逆さについた鱗があって、それに触れると大激怒するんですよ』という話もしていたんですけど、特にそれについては先生から何もなかったんですね。
ヤンマガWeb
ネームになって初めてどう使われたかを知ったんですね。
星野(担当編集)
素晴らしい発想の転換だなと思って印象に残っています。先生はいつも、読者の前に担当も驚かそうとしてくるんです。
岡本倫
担当さんは最初の読者だから。
星野(担当編集)
驚きますよね。こちらが何気なく言ったことが、ガリアの弱点として使われているんだから。
ヤンマガWeb
岡本先生は連載をしていく上で、気をつけていらっしゃる点などはありますか?
岡本倫
男がひとりしかいない世界で、ヨータは圧倒的に有利な立場だと思うんです。そこで嫌なやつにならないっていうことには気をつかっています。自分の性欲を満たすためだけに女の子と交尾したりするようなことはしない。合意であったり、女の子を救うためっていう理由があって初めて交尾するという感じです。
ヤンマガWeb
「嫌なやつにならないように」というのは、漫画としての面白さの面からも意識されていらっしゃるんですか。
岡本倫
そうですね。成年向けのエロ漫画ならヨータをもっと発情させた方が色々やりやすいのでしょうけど。
あんまり読者がいやな気持ちにならないようにっていうところですね。
ヤンマガWeb
いやな気持ち…?
岡本倫
今までは良い方でも悪い方でも、人の感情を揺さぶるような作品を描こうと思っていました。
ただ、漫画を読んでイヤな気持ちになりたい人はそんなにいないですよね。『エルフェンリート』の時に気づき、なのでそれはやめようと考えるようになりました。


”読者をびっくりさせる、そして、楽しい気持ちにさせるーー。”『パラレルパラダイス』の理念を知ったところで第3回はここまで!
次回、最終第4回は岡本倫氏のこれからを掘り下げていきます。お楽しみに!


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