シリーズ3作目の今でも不動の人気を誇る『彼岸島』。作品を読み込んでいるうちに、どうしても気になってしまった点をとことん追求する連載がこの「月曜日の彼岸島」です。
ここでは過去の人気記事を再掲載します!
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→『彼岸島 最後の47日間』を今すぐ読む!
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聞くところによるとショートアニメ『彼岸島X』(製作:TETRA)は、『彼岸島』ファンにとって至高の出来映えを誇る作品らしい。
またまた大げさな‥‥そう思ったキミ! その懐疑的な見方を改めさせるべく、『彼岸島』勝手に検証委員会が『彼岸島X』のツッコミどころ‥‥じゃなくて素晴らしさを、姑獲鳥と戦う明のごとく全力で語っちまうぜ! ハァハァ。
ツッコミどころ1:「丸太」じゃなくて「明」だろ!
第1話のサブタイトルは「丸太」。なんともそのものズバリ(?)なサブタイトルだが、明が吸血鬼に襲われた母子を助けるといういたってマジなエピソードだ!
ただ登場人物が誰ひとりとして明を「明」と呼ばずに「丸太」扱いしちまうんだけどな‥‥。いや、まぁ明が操ってるわけだから広い意味では明=丸太だけどよォ‥‥。
この「丸太の呪い」とも言える事象は第1話だけに留まらず、第2話以降も少しずつ『彼岸島X』を蝕んでいき、なんとスタッフクレジットにまで奇妙な出来事が起こり始めるのだ‥‥怖ェ、丸太怖ェよ‥‥!
人間も吸血鬼も、なぜか丸太しか眼中に入らない第1話「丸太」。
丸太の持つ破壊力に見せられた人々は、しだいに丸太を受け入れ始めて‥‥。
丸太の持つ破壊力に見せられた人々は、しだいに丸太を受け入れ始めて‥‥。
「丸太の呪い」がついにスタッフクレジットにまで!
「丸太造形」担当スタッフが、吸血鬼ならぬ丸太へと変貌し始める‥‥。
「丸太」担当としてクレジットされていた平田真一さん。そんな平田さんの名前が、回を重ねることでなぜか“丸太真一”に変化。
平田さんの名前が最終的にどうなるのか‥‥それをチェックするのも『彼岸島X』の楽しみ方なんだぜ!
「丸太造形」担当スタッフが、吸血鬼ならぬ丸太へと変貌し始める‥‥。
「丸太」担当としてクレジットされていた平田真一さん。そんな平田さんの名前が、回を重ねることでなぜか“丸太真一”に変化。
平田さんの名前が最終的にどうなるのか‥‥それをチェックするのも『彼岸島X』の楽しみ方なんだぜ!
ツッコミどころ2 :『彼岸島X』って実は吸血鬼が主人公じゃね!?
本編のあちこちに登場する吸血鬼3人組。本来は登場シーンごとに全くの別人として扱うべき3人組だが(途中で3人とも明に殺されてるし)、「月曜日の彼岸島」的にはあえて彼らはずっと同じキャラクターだと思って鑑賞することをオススメしたい!
というのも人間の生き血に舌鼓を打ったり、吸血鬼になったきっかけ話で盛り上がったりと、そんな3人のちょっと無邪気で楽しそうな姿を追いかけていくと、吸血鬼になるのもまんざら悪くはないのかも‥‥と思わずにはいられなくなるはず!
あえて言おう! 彼らこそが『彼岸島X』の主人公であると!!
雑兵だけに第2話で早々と死んでしまうのだが、吸血鬼の回復力で一命を取り留めたと思ってほしい!(首を斬られてるけどね)
雑兵だけに第2話で早々と死んでしまうのだが、吸血鬼の回復力で一命を取り留めたと思ってほしい!(首を斬られてるけどね)
緑着物は雅様の神々しいお姿を思い出してうっとり‥‥。
こんな癒やし系の3人組を酷い目に遭わせるなんて、明はホントに鬼みてェな奴だな‥‥。
こんな癒やし系の3人組を酷い目に遭わせるなんて、明はホントに鬼みてェな奴だな‥‥。
ツッコミどころ3:一番死んでるのは吸血鬼じゃねーか!
ちょっとやそっとの傷ならば致命傷にはならない吸血鬼‥‥のはずだけど、実は『彼岸島X』で一番死にやすいのもまた吸血鬼。明が吸血鬼を一網打尽にするのに対して、『彼岸島X』に登場する人間が想像以上に「しぶとい」のもその理由。第2話「樽人間」では、きっと「吸血鬼化した途端に死ぬのかよ!」とツッコんでしまうことだろう!
吸血鬼の拷問に遭って樽詰めにされてもなお、元気に抵抗する男。しかし吸血鬼になった途端に‥‥。
特に理由はないはずなのに、チワワ様に真っ先に狙われて昇天する吸血鬼。順番が違うだろ!
一応、人間側にも犠牲者は出ます。
ただし、いきなり現れた邪鬼に襲われるなど、死因は吸血鬼との戦い以外だったりする。
ただし、いきなり現れた邪鬼に襲われるなど、死因は吸血鬼との戦い以外だったりする。
ツッコミどころ4:一番の悪魔は雅じゃなくて明だろ!
吸血鬼になった者はひとりも生きては帰さない!
そんな彼岸島の掟を体現する明。吸血鬼たちが人間のように団らんしている時さえも、無慈悲に刀や丸太を振るう明はまさに「悪魔」!
もしかして明たちがいなければ、彼岸島ってそこそこ幸せな島なんじゃないか‥‥。そんなよからぬ思いまで湧いてくるから怖ェよ。
吸血鬼の砦に侵入した明は、吸血鬼たちを一網打尽に! 擬音のみで展開するシュールなシーンだが、実際は酒を酌み交わして団らん中の吸血鬼を、明が無慈悲に切り捨てている真っ最中。「酷すぎて見せられないよ!」ということだ。
師匠の特訓は不意打ちや、闇討ちは日常茶飯事。そんな教育を受けてきたのだから、明が無慈悲な悪魔になるのも当たり前と言えば当たり前。この親にしてこの子あり‥‥だ。
ツッコミどころ5:声優さんのイメージが強すぎるぞ、おい!
たったひとりの声優さんが全キャラクターを演じている『彼岸島X』。男女のキャラクターを問わず演じるその技はまさにプロの仕事と呼ぶにふさわしい素晴らしさだ。
しかも3話ごとに入れ替わる声優さんは、その全員が実力派のベテランばかり。これまでにも数々の代表作を持つ方々ばかりゆえに‥‥時には『彼岸島』ではなく別の作品のたたずまいを醸し出すことも‥‥。
速水奨(1~3話)、千葉繁(4~6話)、関智一(7~9話)、山寺宏一(10~13話)、朴璐美(番外編)。「世紀末救世主伝説かよ!」とツッコんでしまうこともあり、いや、『48日後…』を考えれば間違ってはいないのだが‥‥。
第13話は山寺宏一さんが演じる50人のキャラクターが見どころ!
途中でカラスが入ってきたりして、なぜか観ている側が混乱してしまうという不思議空間が現出する。
途中でカラスが入ってきたりして、なぜか観ている側が混乱してしまうという不思議空間が現出する。
■結果
『彼岸島X』は検証委員会すらもツッコミきれないほど、『彼岸島』そのものと言ってもいいくらいに『彼岸島』だった! ひいいいいいい!
最後まで読んでくれてありがてェ!
『彼岸島X』が観たくてたまらない、みんなのために
丸太や全裸・田中、そして太郎と雅様まで登場する珠玉の4エピソードを編集部が厳選!
‥‥雅はやっぱり怖ェ、怖ェよ!!
『彼岸島X』が観たくてたまらない、みんなのために
丸太や全裸・田中、そして太郎と雅様まで登場する珠玉の4エピソードを編集部が厳選!
‥‥雅はやっぱり怖ェ、怖ェよ!!
・彼岸島X 第1話 『丸太』
・彼岸島X 第4話 『尋問』
・彼岸島X 第7話 『飼育』
・彼岸島X 第10話 『猛攻』
・彼岸島X 第4話 『尋問』
・彼岸島X 第7話 『飼育』
・彼岸島X 第10話 『猛攻』