ゆるっと獄中コメディー『ごくちゅう!』

 ヤンマガWebに連載中の、ゆるふわ獄中コメディ『ごくちゅう!』の漫画のなかで描かれたことについて、「実体験」をもとに、よりDEEPに解説する連載です!


こんにちは、雨宮です!
前回に引き続き、懲罰についてです。
私は懲罰に行ったことはありません。

ただ、懲罰に送ってしまったことはあります。

身元引受人代わりの保護施設もようやく決まり、仮釈放を目前にしていた頃、やたらと物品を渡そうとしてくる同室の受刑者がいました。(物のやりとりは「物品不正授受」という不正行為にあたります)
本人は全く悪気なく、むしろ善意だったと思うのですが、刑務官の目を盗むこともなく私に渡そうとしてきます。
いくら断っても周りが注意してもやめようとせず、もしそんなところを刑務官に見られたら、今まで唯一人並みに出来ていた刑務所での生活が台無しになり、仮釈放が取り消されてしまうかもしれない‥‥とピリピリしていました。
部屋長と相談した末、工場担当刑務官に話をしました。(いわゆるチンコロというやつです)

彼女と私、それぞれ処遇に呼ばれます。
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初めての調査(調査と流れについては前回をお読みください)に緊張しました。
私は訴えた側なので厳しく取り調べられることもなく、だいたいは詳しく話を訊かれただけだったように思います。
その時は完全に「邪魔される私かわいそう」という気持ちになっていましたが、相手が懲罰明けで工場に復帰した日に謝罪されたことで、胸が痛みました。今も度々思い出しては、自分のしたことは正しかったのかとモヤモヤします。
たった2ヵ月の仮釈放のために仲間を売ったのですから。

では、また!


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