小田原ドラゴン先生による車中泊漫画『今夜は車内でおやすみなさい。』
マンガは第1話〜第5話、それ以降は最新4話が公開となります。

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シャーク小笠原に教えたい! 車中泊専門誌『カーネル』による誰でも快適に寝られる車中泊入門 (冬の車中泊の注意点Part2)


冬の車中泊の注意点を紹介する第2回目。今回は、冬の3大難敵のひとつである「冷え込み」対策を紹介しよう。前回も書いたが、一般車の車中泊の基本ポイントは、「暖房」ではなく「防寒」。クルマと体の両方に防寒対策を行うことが大切だ。

クルマと体の冷え込み対策


冬の夜、暗くなってからエンジンを切り、運転席に座ってみれば身に染みてわかることがある。それは窓から伝わる冷気の冷たさだ。ということは、すべての窓を内張りすれば、その冷気をある程度は遮断できる。まずは窓対策を行うことが防寒の第一歩。また、体の防寒で大切なのは、やはりウエアにこだわることだろう。ただ服を着込めばいいわけではない。車内で寝たり寛いだりすることを考えつつ、アウトドアでの重ね着=レイヤリングを活用する。そしてウエアの生地は保温性が高いものや発熱素材を選びたい。

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クルマを覆う冷気。この冷気を車内に入れないようにするのが重要だろう。


冷気は「クルマの窓」から 侵入してくる


クルマの冷え込み対策でもっとも効果的なのは、窓ガラスの冷気を防ぐこと。窓ガラス部分にシェードやカーテンを装着するだけでも、その効果は絶大だ。しかし、ここで注意したいのは、安価な薄手の素材や窓全面を防げないものでは意味がないということ。つまり、手軽に車中泊の便利グッズとして活躍してくれる100円均一グッズも、「防寒対策」としては、その効果が薄い場合が多い。防寒を考えたシェードを装着するなら「断熱効果」をうたった市販品、もしくは厚さ8mm以上の銀マットを加工したDIYアイテムなどを準備したいところだ。

市販品のシェードでおすすめなのはアイズの「マルチシェード」 だろう。装着が簡単で、4種類の素材を組み合わせた独自のキルティング加工が施されている。


自作シェードに使う素材で身近なものは、割れ物の運搬などに利用されるエアパッキン、俗にいう「プチプチ」だ。中に封じ込まれた空気が、ここでは高い断熱効果を発揮してくれる。また、以前に「DIY入門」にて銀マットで製作したシェードを紹介したが、こちらのほうが窓に装着しやすく、見映えもいい。こういったシェードには車内のプライベートな空間を外から隠すという効果もあり、銀マットはその点でも理にかなっているといえるだろう。

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一日あれば製作できる銀マットのDIYシェード。1シーズンのみなら耐久性も問題ない。


フリース素材などのカーテンも効果大


本格的なカーテンの装着は、クルマに穴あけ加工が必要だったりするので、シェードほど手軽ではなく敬遠する人もいる。しかし、厚手のフリース素材のカーテンならば、断熱効果は抜群! 冬の車中泊旅を考えているならば、厚手のフリース素材の布は、ぜひとも準備しておきたいアイテムのひとつといえる。本格的なカーテンではなく、紐やつっかえ棒を利用して室内の側面を塞ぐだけでも十分。さらにシェードと併用して二重構造にすれば、高い効果が期待できる。

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紐+フリース素材の布で就寝時のみ窓を塞ぐ。ポイントは、丈をやや長めにして窓以外の側面を大きくカバーすること。

体の防寒はレイヤリングとウエアの素材がポイント


アウトドアでは定番ともいえる「レイヤリング(=重ね着)」は、「防寒」のための機能的な服装にあることをご存じだろうか。アウトドアの世界では、昔からウールのような起毛素材と、ダウンが重宝されてきた。理由は、それらが空気を含みやすい素材であり、重ね着することによって、体温で温められた空気の層を身にまとうことができるからだ。最近ではフリースや化繊素材の防寒着も数多く発売されている。こちらもレイヤリングウエアとして活躍してくれるはず。また、最新の化繊を用いた速乾性のインナーは、湿気を放出することで体温が下がることを防いでくれる。これらの特性を理解して車中泊に臨めば、暖房がなくても、冷え込みに負けることは少ない。
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ダウン製品の保温力は車中泊でも強い味方となる。この内側に速乾性素材や、発熱素材を採用したインナーを着る。

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「重ね着」の際に気をつけたいのが「着ぶくれ」。袖のないベストは、狭いクルマの中で着用するには便利なウエアだ。

次回は、冬の車中泊の注意点Part3を紹介します!



車中泊専門誌『カーネル』

一般車での車中泊テクニックや快眠ギア、車中泊目線のドライブガイドを中心に紹介する車中泊専門誌。キャンピングカー、バンライフ、DIYテクニックなど、クルマ旅やクルマのあるライフスタイルを、もっと楽しくする情報が満載。年に4回(3、6、9、12月)に発行。『カーネル』が運営するWEBメディアサイト・SOTOBIRA(https://sotobira.com/)でも車中泊情報を更新している。
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