【相談】
あや さん(18歳・女性) 
 
私は今年高校を卒業してパン屋で働いています。
私の職場は年代が近い人がいなくみんな30代後半から70歳で話が中々合わず孤立しています。
仕事はチームワークが大切なのでコミュニケーションをとっていきたいのですがどんなことをしたらいいですか?
話が分かりにくかったらすみません🙇
 
【回答】
うーん確かに難しそうですねー!
高校卒業からすぐに親世代や、親より上の年の人とのコミュニケーションとなると難しいですよね。
しかも完全なデスクワークとかと違って、共同作業なども増えるのでしょうし。
 
様々な世代の人が、いきなりチームワークを求められる、というのはアレですね。
プロスポーツ選手を想起させるところもありますね。
 
「目に見えない問題を多く抱えているチームのマネジメント」
という意味だと、以前少し触れた『GIANT KILLING』の達海猛を思い出します。
 

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『GIANT KILLING』ⓒ講談社



『GIANT KILLING』はサッカー漫画なのですが、少し珍しいのが、主人公が選手ではないことです。
 
かつて名選手として海外でも名を馳せた達海が、古巣の日本のクラブチーム、「ETU」の監督に就任します。
勢いのある時代が終わり1部残留ギリギリのチームとなったETUの、「目に見えない問題」を、時にぶつかり、時に不安視や危険視されながらも次々と解決していきます。

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自由でどこかいい加減にも見える達海ですが、しっかりとした視座があり、スクラップ&ビルドを繰り返して徐々に強豪の仲間入りをはたしていきます。
埋もれがちな若手選手が台頭して行ったり、ベテランが再起したりするシーンは胸を熱くさせますよ。
 
ちょうどその若手選手の椿なんかは、相談者さんとも世代が近いですね。
 
既に出来ているチームに新たに加わるのは、慣れないこともあるでしょうしきっと気を遣われる事も多いと思います。
 
サッカーでは、「自分を殺すのではなく、自分を生かすチームワークが大切」と良く言われますし、ETUも時に年齢関係なく衝突したり自分達で大きなテコ入れをしたりしていきますが、実社会では「そうもいかないよ…」と思うことも多いと思います。

なので『GIANT KILLING』の達海のやり方みたいな物が全社会に通ずるとは決して思いませんが、一つだけ通ずる事もあるのかな?と思うのは、チームが輝いている時は皆に楽しそうな雰囲気に包まれるという事です。

「楽しそうにしてる方が勝つもんだろ?」みたいな事を達海も言っていましたが、
パン屋も近所の食べ物屋さんとの間では生存競争が起こっている訳ですもんね。

せっかくだから勝っていきましょう!
 

というか、何につけても「楽しい」ってすごい尊くて大切な事ですよね。
あなたはこの先短くない時間をその職場で働いていく訳ですから、出来る限り居心地がいい方がいいでしょうし、プロスポーツ選手ほどシリアスな空気ではなくとも、仕事のやり方やメソッドでも、単純な趣味でも、地味にじわじわと「自分が楽しいと思う瞬間」を共有して、相手からも「楽しいと思う瞬間」を引き出して、職場に良い空気を巻き起こしていきましょう。

あなたの“GIANT KILLING”を応援します!

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…そして、仕事である以上「全然楽しさが湧かない!」となって新たな悩みが生まれてしまうこともあるかもしれません。
その時はまたご相談ください、漫画を探しておきます。(笑)

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次回は2/9(火)更新です! 
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