前回から引き続き、現役女子高生プロゲーマー・大友美有ちゃんを迎えて、女性ゲームタレントユニット「スタダGG!」が座談会！ 見た目は可愛い普通の女子高生なのに、プロのプロたる意志の強さとゲームへの情熱がメラメラと燃えていて驚きの連続です！

スタダGG!（左から順に）
谷岸 玲那（たにぎし れな）・2000年7月7日生まれ・東京都出身 Twitter
大久保 聡美（おおくぼ さとみ）・1995年10月30日生まれ・千葉県出身 Instagram
服部 彩加（はっとり さいか）・1994年2月28日生まれ・東京都出身 Twitter
若松 来海（わかまつ くるみ）・1998年9月1日生まれ・沖縄県出身 Twitter

普段はそれぞれタレント、女優、キャスター、声優などの活動をしているが、全員ガチのゲーム好きで、日々得意ゲームの動画配信を行っている。
最新情報はコチラ！→スタダGG!公式Twitter

大友 美有（おおとも みゆう）・2002年8月13日生まれ・埼玉県出身 Twitter
日本のeスポーツ界で今注目の的となっている、現役女子高生プロゲーマー。プロチーム「Rascal Jester」に所属。

■ 7ヵ月で1000戦プレイ！ 二番目に強い「グランドマスター」まで経験済み！

大久保

実は私も『LoL（League of Legends）』をやっているんですが、ずっとランクが“ゴールド”帯止まりなので大友さんを師匠と呼ばせていただきます（笑）！ 今ランクってどのぐらいですか？

大友

師匠…（苦笑）。ランクは“ダイヤモンドⅡ”です。

※現在は“ダイヤモンドⅠ”にランクアップ

大久保

ダイヤンモンドⅡって！ スゴい、ヤバいよね。ランクは下から、アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、マスター、グランドマスター、チャレンジャーって順だから、上から4つ目。ダイヤモンドまでいける人自体がめっちゃ少ないんですよね？

大友

はい。最高は“グランドマスター”までいったこともあります。

谷岸

スゴすぎー！！

服部

プロの人たちって、大体どのランクにいるんですか？

大友

日本サーバー・韓国サーバーみたいに地域で分かれていて、レベルの高めの韓国サーバーだと最低でもマスター以上ぐらいです。

谷岸

プロ、めちゃめちゃスゴいんですけど〜（泣）！

大久保

私は6〜7年やってるんだけど、全然そこまでいけてなくて…。本当に師匠と呼ばせてほしい（笑）！

若松

大友さんはいつからやってるんですか？

大友

今（収録時点）はシーズン10で、私が始めたのはシーズン6からでした。中学2年生の時に始めましたね。

若松

最初はどのぐらいのランクだったんですか？

大友

1試合に大体30分ぐらいかかるんですけど、それを4月から11月の間に1000戦以上して、それでもブロンズでした。

若松

そこからどうやって上がっていったんですか？

大友

“メタ”っていう一定の時期ごとにどのキャラクターが強いとか弱いとかが変わっていくシステムで、自分が使っていたキャラが強くなった時期に一気にレートが上がっていった感じですね。

服部

その頃からプレイスタイルって変わってないんですよね？

大友

はい。私の“ロール（ゲーム内での役割）”は“サポート”という、仲間を回復や防御などで文字通りサポートしていく役割です。普通あんまり攻撃はしない役どころなんですけど…めっちゃ攻撃的で敵を倒しにいきます（笑）。

大久保

サポートが敵をバリバリ倒すって新鮮（笑）。大友さんが注目される理由はそこにもあるんでしょうね！

（写真提供：全国高校eスポーツ選手権）

■ eスポーツ界に嵐を巻き起こす！ JKプロゲーマーのガチ！

大久保

中学生の時から『LoL』をプレイしていたら、eスポーツが最近話題になってきて、「今更かよ！」って思ったりするかもしれないよね。毎年「今年はeスポーツが来る」って言われがちだけど（笑）、なかなかドカーンとは来ないじゃないですか。ほんとのところ、いつ大きい流行が来ると思いますか？

大友

いつ来るかは正直なんとも言えないんですけど、自分がそれを起こせるきっかけになれたらなって思ってます！ 今はプロチームの練習生という立場で、高校を卒業したら練習生からサブメンバーにグレードアップしたいと思っています。それを機に自分がもっと成長して、女性初の「LJL」という『LoL』の日本のプロ限定の大会に出て、嵐を巻き起こしたいなと思っています（笑）。2年以内には実現させたいと思っているので期待していてほしいです！

若松

めっちゃカッコいい！ 楽しみですね！

服部

eスポーツって“スポーツ”じゃないですか。大友さんが“スポーツだな”って思う部分はどんなところですか？

大友

やっぱりチームとしてみんなで一致団結して練習している分、勝った時の嬉しさはひとしおですし、負けた時の悔しさは涙が出るぐらいで、それが分かち合えるのはスポーツらしいなって。練習した分だけ感情が大きく揺さぶられるぐらい刺激があるものなので、そういう練習から試合への緊張感とかもスポーツと同じだと思います。

谷岸

なるほどー！

大久保

ちなみにリアルのスポーツ経験はありますか？

大友

ずっとやっていたわけじゃないんですけど、バスケットとテニスは中学高校とやっていました。

大久保

テニスはダブルスもあるけど、基本個人競技ですよね。バスケはチームプレイ。それぞれと重なる部分はありますか？

大友

そうですね、練習はバスケのほうが正直キツいんですけど（笑）、勝ちに向かってみんなで「どうやったら勝てるだろう、どこを直したらいいだろう」って考えるのはリアルのスポーツもeスポーツも一緒だと思います。

大久保

戦略とチームワークが結局大事ということですね。バスケも『LoL』も5人1チームでいくつか決まったポジションがあって、チームとしての考え方は近いかもしれませんね。

■ ゲーマーに憧れを持つ時代が、また来たらいい

大久保

子供の頃って親とか周りの大人に「ゲームはよくない。ゲームをしたら怒られる」みたいにゲームが悪者にされちゃうこともありますよね。どうすればゲームに苦手意識を持っちゃった人がeスポーツを楽しめるようになると思いますか？

大友

私のことでいうと、お父さんとお母さんがゲーマーだったんですけど、一時期スマホのゲームにハマってたらスゴく反対されて解約させられそうになったことがありました。その後『LoL』をやっていてもあんまり興味を持たれていなくて、大会で優勝してから「あんた思ったよりスゴかったんだね」って、認めてくれるようになりました。親がゲームが好きでも子供にやらせたいかは別なので、とりあえずプレイしちゃうのが一番いいと思います！

若松

ゲームって軽く見られがちなんだよね…。単純に「遊び」みたいに思われるから、どれだけこっちが熱を注いでガチでやってても、「えっ、ゲームでしょ？」みたいに言われてしまう。でも、eスポーツという名前というか括りができてから、認められることが多くなった気がする！

大久保

正直サッカーとかバスケとかもスポーツだけど、ゲームでもあるわけじゃん。同じ“ゲーム”なんだからもっと気軽にプレイしていいじゃんと思う。

服部

最近は、子供の「将来なりたい職業ランキング」の上位にプロゲーマーが入ってるぐらいだから、eスポーツの未来は明るいよきっと！

次回は、スタダGG!のゲーム歴が明らかに!?

【eスポーツ基本のコラム】

Riot Gamesが開発したマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ（MOBA）のゲーム。
5人vs.5人に分かれて、150体を超える”チャンピオン”と呼ばれるキャラクターの中から1体を選び戦いの場に降り立ち、お互いの本拠地を破壊することで勝敗が決まる。
ポジションごとに戦い方が異なるので、チャンピオンの特徴を活かしながら戦う。また試合の序盤から終盤まで状況によって戦い方が変わっていく、ダイナミックな試合展開が楽しめるのも本作の魅力の1つ。

eスポーツシーンでも大きな盛り上がりを見せているタイトルで、2020年に開催された世界大会では視聴累計時間は1億6092万時間、平均視聴者数360万ビューを記録している。日本国内でもプロリーグが開催されており、国内のeスポーツシーンでも人気が高い。
さらに2020年10月にはモバイル版の『リーグ・オブ・レジェンド：ワイルドリフト』の配信が開始され、プラットフォームを広げてさらなる盛り上がりを見せている。