新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガ新人ニュース。今回は第90回ちばてつや賞で優秀新人賞を受賞された萬十三階段(よろずじゅうさんかいだん)氏にインタビューしました!

『ようこそ生物研!』
第90回ちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞。大学イチの美女の正体は、昆虫大好きな変わり者!? 変人サークル・生物研が一直線に“虫への愛”を炸裂させる、農工大青春ストーリー!
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萬十三階段さんプロフィール
無縁仏の2人』が第522回ヤングマガジン月間新人賞 山川賞&TOP賞を受賞。
東京都出身。お笑いと生き物が好き。好きな漫画は『マカロニほうれん荘』好きなアニメは『魔法少女隊アルス』好きなゲームは『せがれいじり』『東京惑星プラネトキオ』
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↑ 作者プロフィール画像

萬十三階段さんに10個の質問をしてみた!


Q1.  読んでいて萬十三階段さんが、本当に生き物が好きだということが伝わってきました。大学では農学部だったそうですが、大学での経験でいま活きていることはありますか。
 A. 農学部では生命科学科に所属していましたし、また生物研究サークルにも入っていて、そこでの経験が全て受賞作に活きています。まほろ達のように昆虫採集をして、授業後に夜山へ行ったり、部室で標本を作ったり、本当に良い経験でした。好きを追いかける人たちが好きなので、これからも描いていきたいです。
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↑ 『ようこそ生物研!』より(以下同)、生物研の熱い仲間の一員として迎え入れられる樟木くん

Q2.  今作では森まほろが、過去の月間賞受賞作にも魅力的なキャラが登場しますが、それらのキャラクターをどのようにして生み出していますか。
 A. 「こういう人がいたらいいな」という妄想から生まれてくることが多いです。まほろは当初男の子で考えてましたが、打ち合わせで女の子だとどう?という話になり、結果的に美人だけど、本人はそんなことより昆虫マジかっけえ! と突っ走るいいキャラになりました。存在してほしい。
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↑  昆虫に並々ならぬ情熱を注ぐヒロイン 森まほろ

Q3.  背景や小道具の作り込みが細かいと感じたのですが、漫画を描くにあたって取材などはされましたか。 
 A. 生物研の部室は大学のサークルの部室がモデルです。思い出深い場所なんですよ。脱走したクワガタが鍋から出てきたり…。漫画の中に実在の場所が出てくるのが好きなので、取材はなるべくしたいと思っています。
 
Q4.  人物や服のしわなど絵の描き込みが素敵だなと感じたのですが、ペン入れで気をつけられていることはありますか。
 A. 思い切り気持ちよく線を引くことです! 丁寧に描くより、おりゃー! と勢いをつけてザカザカ描くのが楽しいです。
 
Q5.  この作品の中で一番こだわったことは何ですか。
A. 好きなものを追う人達が元気いっぱいに生きている様子を描きたかったので、なんかこいつら楽しそうだな~と思える空気感が出るようにしました。
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↑ 森まほろがダイナミックに昆虫を採集するシーン

Q6.  漫画を描き始めたキッカケや思いは何ですか。
 A. 自分が描いた漫画を読んでみたいな~と思ったのがきっかけです。しかし、いざ描いてみると恥ずかしくて読み返せません! 読んでくれる方には本当に感謝です。
 
Q7.  漫画を描く上で苦労することは何ですか。
 A. プロットが行き詰まる時ですね。今まさにそうなんですけど…。そういう時って一人だと煮詰まってしまうので、打ち合わせをすることが大事だなと感じます。今はどういう作り方が自分に向いているのか模索中です。
 
Q8. 編集者とのやり取りで印象に残ったことは何ですか。
 A. 漫画を作るとき、最初に話の大枠を固めてしまいがちなんですが、まず「このキャラクターはどういうやつで、何をしたいのか? 」を考えることでストーリーが進むと聞いて目から鱗でした。自分にはない視点から意見をいただけるのが本当に助かります。
 
Q9. 今後の目標や意気込みを教えてください。
 A. なんかこいつ好きだなと思ってもらえるキャラクターを作っていきたいです! あと見た夢の記録をつけているのでそれもまとめたいです。一昨日見た夢では、ピカエルエルミという大きなエビの幼生が実は哺乳類に近いということが判明しました。
 
Q10. これからちば賞への応募を考えている方へ一言ください。
 A. 自分の好きなもの、なんか良いなと思うものを題材にすると描きやすいと思います! 途中でこれおもろいか~~~!?となっても、とりあえず完成させて出しちゃいましょう!

ちばてつや賞・月間賞などヤンマガの新人賞はデビューへの近道!
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