新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガニュース。今回は第87回ちばてつや賞で佳作を受賞され、現在コミックDAYSにて『邪神の弁当屋さん』を連載されているイシコ氏にインタビューしました!
 
『邪神の弁当屋さん』
神の世界で謹慎処分を受けたソランジュは、人間の世界で弁当屋さんを始めることにしました。
第1話が無料で読めるリンクはコチラ
 
イシコさんプロフィール
2022年、『商人とタマゴ』で第87回ちばてつや賞佳作を受賞。
2023年、読切『魔女たちの心臓』をヤンマガWebにて掲載。
2024年6月、ヤングマガジン1話目連載コンペに『邪神の弁当屋さん』でエントリー。
見事勝ち抜き、同年10月コミックDAYSにて連載が始まる。
好きな映画は『Blade Runner』『かもめ食堂』『探偵はBARにいる』。

イシコさんに10個の質問をしてみた!


Q1. 漫画を描き始めたキッカケや思いはなんですか。
A. 中学生の時に同級生をモデルにした漫画を描いていました。他人と話すのが苦手だったのでコミュニケーションの手段でした。
 
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↑ 第1話冒頭でレイニー(ソランジュ)がお弁当を作っているシーン

Q2. 『邪神の弁当屋さん』連載おめでとうございます! 今回の作品などイシコさんの過去作はファンタジーが多いですが、ファンタジーに懸ける思いはなんでしょうか。
A. ありがとうございます!  現実の常識やルールに縛られないほうが気楽なので、ファンタジーばかり描いてしまいます。そもそも人外が好きなので単純に癖なのもあります。
 
Q3. イシコさんの絵柄は絵本のような温かみがあって素敵だと感じたのですが、このような絵柄はどのようにして確立されていったのでしょうか。
A. 当時ハマっていた漫画家さん達の絵柄を真似て、描いては消し描いては消し、ゴチャ混ぜになって今の絵になりました。ムーミングッズが好きなのも影響あると思います。
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↑ ソランジュが世界の創造主より罰を言い渡されるシーン
 
Q4. 『邪神の弁当屋さん』はどういった経緯から生まれた作品なのでしょうか。
A. 適当に思いついたネタを5つくらい挙げて編集さんに選んでいただきました。最初は魔界の設定で給食の話にしようとしていました。
 
Q5. 『邪神の弁当屋さん』の中で一番こだわっていることはなんですか。
A. グルメ漫画でも恋愛漫画でもないので、どちらかに偏らないように気をつけています。じゃあこの漫画は一体何なんだ?と思いながら描いています。
 
Q6. ちば賞受賞からどのような流れで今回の連載が決まりましたか。
A. 通常の連載企画用に作ったネームをSNSの連載コンペに出さないかと編集さんに提案していただきました。拡散してくださった皆さん、ありがとうございました。
 
Q7. 賞に出す読み切りを描くうえで一番大切にしていたことはなんですか。
A. 読み終えた後の余韻は意識しています。自由に考察してほしいので登場人物の感情を全て見せないようにしています。読む人にはスッキリとモヤモヤの間で苦しんでもらいたいです。
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↑ ソランジュの人間への想いが明らかになるシーン

Q8. 編集者とのやり取りで印象に残ったことは何ですか。
A. 編集さんは虫歯を放置していて奥さんに怒られたらしいです。
 
Q9. 今後の目標や意気込みを教えてください。
A. いつか読み切りを集めた短編集を出してみたいです。もともと4コマ漫画でデビューしたので、また4コマも描きたいです。
 
Q10.  これからちば賞への応募を考えている方へ一言ください。
A. 応募してみないことには分かりませんので、とりあえず応募してみてください。
何か起きるかもしれないし起きなくても無駄ではないと思います。

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