新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガ新人ニュース。今回は、第89回ちばてつや賞で佳作を獲得したYUKI氏にインタビューしました!

『太陽が眩しくて』

ステージ4のがん患者・未来。そんな彼女は姿、中身が同じままのロボットに転生することになっていた。一方、彼氏である雅彦は未来が転生することに葛藤していた....。果たして雅彦が出した答えとは?
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YUKI氏プロフィール
『太陽が眩しくて』で第89回ちばてつや賞佳作を受賞。さらに『ノスフェラトゥ住田さん』で第519回ヤングマガジン・月間新人賞TOP賞 ハロルド賞を受賞。
広島県民だが牡蠣が大の苦手。現在は連載を目指して執筆中!
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↑作者のプロフィール画像。

YUKI氏に10の質問!


Q1:『太陽が眩しくて』では近未来SF設定のマンガを描かれていますが、読切ではハードルの高いSFを描かれた理由などはありますか?
 
A:もともとSFというジャンルに関心を持っていました。SFは緻密な絵と世界観のデザインが特徴のジャンルですが、僕が描きたいカラー絵とも相性がいいジャンルなのかなと思ってSFのマンガを描きました。
 
Q2:『太陽が眩しくて』の他に前作の『ノスフェラトゥ住田さん』でもカラー漫画を描かれていますが、カラー漫画にこだわりがあるのでしょうか?

A:マンガをストーリーよりも絵で見るタイプなので、フルカラーでマンガを描くことにはかなりこだわってます!横マンガでカラー漫画を描く人がいないから、という新しいことやってみたさもモチベになってますね。
Q3:カラー漫画を描くうえでYUKI氏の考えるメリット、デメリットを教えてください。

A:作業効率の悪さや技術の共有の難しさはありますが、それ以上に表現の可能性がぐっと広がったり、白黒よりも圧倒的に見やすいという利点があるかと! 昨今のウェブ漫画との相性もいいと思います。

 Q4:YUKIさんが作中で描くキャラクターはとても独特で個性的ですが、キャラクターを描く表現をする際に注意していること、大切にしていることはどんなことでしょうか。

A:比喩的な話ですが僕が映画監督とすると演者(頭の中のキャラ)の演技に細かい指示は出さず、素のままの演技を撮影することを意識しマンガで表現しています。キャラを作る際にあまり既存のキャラを参考に過ぎないようにもします。
 
 
Q5:『太陽が眩しくて』のなかで、ご自身が一番気に入ってるカットやシーンを教えてください。

A:ネタやパロディを描くのが好きなので、死んで自分にお墓参りするシーンとかは結構すきです。ただ、オトナの事情で歌うシーンを描くことを許されなかったです(笑)。下の画像がそのシーンです。
 Q6:作品作りで苦労されること、悩むことを教えてください。

A:独自路線を進んでいるので、参考になる作品がなかったりとか、正解がわからず進んでいる感じが悩みポイントですね。カラー漫画で連載するのであればアシスタントとの作業の進め方も色々悩みどころになるのかなあと予感しています。

Q7:マンガを通して読者に届けたい、伝えたい思いは何ですか。

A:カラー漫画の可能性を読者様に感じてほしいですね!  カラーだからこそできる表現も色々アイデアがありますので、そのあたりをお届けしていきたいですね。お話に関しても僕自身の強みを大切にしながら伝えていけたらと思います。
 
Q8:現在連載作品へ挑戦されているそうですが、読み切りと連載とのあいだにどのような違いがあると思いますか?

A:そこらへんの雑木林に迷い込むのが読み切りなら、アフリカのジャングルに迷い込むのが連載くらいの違いがある気がします(笑)。事前に準備すべき道具(アイデア)の量とか、長い旅になるのでペース配分も考えなきゃいけない感じとか・・。

 Q9:これからの作品への意欲を聞かせてください。

A:今現在、連載に向けてジャングルの前で立ち止まってますが、沢山の読者様にとって最高のマンガをお届けできるよう頑張っていきたいと思います。 読者様には僕の変わったことしたい性分にお付き合い頂ければ幸いです(笑)。

Q10:これからちばてつや賞に応募を考えている方へ一言お願いいたします。

A:デビューに向けてのアピールには絶好の機会かと思います! ちば先生に感想を頂けるチャンスでもあります。なにより賞を取れば美味しいディナーをご馳走いただけるので、賞を目指して頑張っていただければと思います。
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ちばてつや賞・月間賞などヤンマガの新人賞はデビューへの近道!
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