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どうも。
携帯に入ってる一番の有名人はDr.コパさん、でお馴染み、ムーディ勝山です。

コロナ禍になってから、なかなか映画を観に行けていません。
直近で、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』フットボールアワーの後藤さんと観に行ったくらいです。
実は後藤さん、テレビではそんなイメージはあまり無いかもしれませんが、ああ見えて結構涙もろいところがあります。

以前も、子供のために観た『劇場版アンパンマン』で泣いたと言っていました。
後藤さん曰く、「後半のシーンがやばいねん」「アンパンマンの諦めなさ、やばいよ」と、泣いた理由を説明していました(笑)

そんな後藤さんが、感動すると前評判の高い「鬼滅」の劇場版を観たら、号泣するんじゃないか?
そう心配していたら、なんと後藤さん‥‥

予告の『ドラえもん』で泣いていました。

早っ!!! 本編まだ始まってもいないやん!

予告でも泣くし、そしてもちろん本編でも号泣してました。
歳を重ねたせいもあるかもしれませんが、結構涙もろいです。

逆に僕は、本編でも全く泣かず、涙を受け流していました。

近頃は、映画ですら中々気楽には観に行けないご時世ですが、
まるで海外映画のような繊細な描写で、映画の世界の中にトリップさせてくれる漫画があります。

『スケッチー』



1巻の、台詞もない絵だけのオープニングがあるんですが‥‥
あそこはもう漫画の域を超えています! もはや映画です!(笑)

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↑コミックス冒頭のオープニング


僕はこの作品はもう、めちゃくちゃ大好きで、別のコラムでも取り上げさせてもらっていますし、
オススメの漫画を聞かれたら、よく『スケッチー』のことを喋ります。

あらすじをかいつまんで紹介すると‥‥

主人公の川住憧子(かわすみ あこ)はアラサーを迎えてもどこかぼんやりと人生を過ごしたまま、
需要が減りつつあるレンタルビデオ店で黙々と働く日々。

恋人との結婚の予定もなく、仕事終わりに缶ビールを飲みながら、いつもの帰り道を行く憧子。
そんな彼女がその帰り道でたまたま出会ったのが‥‥

"スケートボード"

今まで「朝食」「不動産」を扱ってこられたマキ先生ですが、本作ではなんと「ガールズスケーター」を描かれています!

まずなんといっても、漫画を読めば読むほど、現れるガールズスケーターたちや、描かれるスケーターのカルチャーが面白い!
カメラを持ち、スケボーに乗りながらスケーターを撮影する「フィルマー」の存在や、
ベルトの代わりに靴紐でズボンを止めるファッション、「スケーターの女の子と付き合うのは"無い"」と言い切るスケーター男子。
それにヒラヒラの可愛いスカートを履きながら、踊るようにスケボーに乗る女の子や、
登場人物が心を奪われるぐらいにお洒落な女の子が、沢山いてめちゃくちゃ可愛い!
しかも、漫画の中の人物だけではなく、現役のガールズスケーターを紹介するコーナーもあるので、こちらも必見です!

そして、登場人物が「人生に行き詰まる」描写も良いんです。

主人公の憧子は、インスタ映えするような華やかな生活を送る同級生たちの中で、
華やかな"何か"が自分にはなく、数年前に作ったインスタのアカウントに一度も写真があげられていないというシーン。
これが最高。このシーンだけでレモンサワー三杯はいけます。

↑憧子のインスタグラムアカウントには、投稿はなく‥‥。


そして僕が特に好きなのが、主人公川住憧子の恋人である「怜くん」です。

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↑怜くんは、坂口安吾『桜の森の満開の下』を読みながらの登場


作中では憧子の友達から「売れない脚本家」と呼ばれている怜くん。
実際に存在する映画の批評をする場面があるのですが、これが‥‥

辛辣!!!

『天才作家の妻』というグレン•クローズが主演の映画についても

「回想シーンが弱い」

「妻側のシーンが足りない」

そして極め付けには

「B'」(ビーダッシュ)

という評価を下します。
厳しい!!! 間違ってもお笑いライブには来て欲しくない。。。

↑辛口な批評を繰り広げる怜くん


他にも、スパイダーマン映画で、史上初のアニメ作品である

『スパイダーマン: スパイダーバース』

この映画は僕も観ましたが、かなり面白かったです!
口コミの評判も凄く高く、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作でもあります。

そんなスパイダーバースについても、怜くんは憧子にLINEで批評を送っています。

「ヒーロー同士慰め合ってるのもゲンナリ」

「修行シーンを省略とか考えられない」

「今年1番ひどい映画だわ」

いや、超酷評!!!

嘘だ! スパイダーバースめっちゃ面白かったって! 怜くん! 怜くんって!!

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↑人気作を容赦なく斬り捨てる怜くん


‥‥でもこのズバッと言ってくれる感じが気持ち良くて、僕の中では町山智浩さんを超えています。
どっかの雑誌で映画評論のコラムやってくれたら必ず購読します!

最近のスケッチーも、凄く先の気になる展開で、毎月楽しみです。
そして怜くんの映画批評のシーンも心待ちに、これからのスケッチーも楽しませていただきます。


つづく。


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