寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さの中、ひだまりのような福寿草に心温まる季節。
いかがお過ごしでしょうか？

どうもムーディ勝山です。

大人らしく、時候の挨拶からコラムを始めさせて頂きました。

先日、髭男爵の山田ルイ53世とお話しをする機会がありました。
最近発売された男爵の書籍のテーマでもありましたが、
「一発屋は子供に芸人であることを言うのか？」という議題について。

男爵も常々おっしゃられていますが、一発当てた芸人は皆が面白く、確かな芸で売れたのですが、
その言葉には「数多くいる芸人・芸能界の中でのブレイク」という印象と、
「今は仕事がなくて暇なんでしょ？」的なネガティブなイメージが若干含まれているのです。
その事で、いつか子供が虐められたりしたらどうしようという心配が我々にはつきまといます。

これは一発屋の中でも意見は分かれますが、男爵は芸人であることを子供に内緒にしているそうです。
ですが最近は、パパが仕事に行くと「家にあるシルクハットが１つ減る」という事に気付き始め、
父親が髭男爵ではないか？と疑い始めているそうです(笑)

我が家にも「クローゼットに白スーツが３着」「金マイクが４本」「大量のハードジェル」等の
「ムーディ勝山に結び付くヒント」が多数あるので、いつまで内緒にしておけるか‥‥。
そんな心配をよそに、ワンシーズンに一回ぐらいやってくるゴールデンのテレビ出演の日には、
嫁が「パパが今日テレビに出るんだって！」とあっさりパパの正体をバラしてしまうのです(笑)。
そのお陰もあって、まだ幼い娘はケンタッキーの前を通ると、白スーツのカーネルサンダースに向かって「パパー！パパー！」と毎回立ち止まってしまいます(笑)。

ということで我が家は子供に正体を明かす方向でやってまいります。

さて、2020年は本当に大変な時期でした。
自粛で自宅にいる時間も長く、ストレスも溜まりやすい環境の中で我々を救ってくれたのが、「漫画」でした。
ヤンマガでは、2020年に連載を開始し、その異質なパワーで掲載前後の作品をも喰ってしまいそうな勢いを見せいているのが、

『錬金ブライカン』です。

いや、極道と錬金術を結び付けたらあかんでしょ！
絶対おもろいやん！

しかも登場人物が美男子揃いで車田正美も真っ青です。

古代から伝わる錬金術。ヤクザの世界では、現代に至るまで錬金術を使う者たちがいる。その者たちをいつしか「錬金無頼漢」と呼ぶようになった…。

という冒頭の語りでストーリーが幕を開けます。
そして極道ものなので、殺しのシーンも、北野映画ぐらい躊躇なく相手を殺る、そこがいい。
物語では「賢者の石」と呼ばれる少女を全国の極道が奪い合うという、血しか流れない展開です(最高)。
この少女が最初に登場したシーンがインパクトがあってサイコで素晴らしいんです！
スーツケースを開けると、輸血された少女が横たわっているこのシーン。

→スーツケースの中身は世界の命運を左右する、賢者の石＝一人の少女！

その少女を守るのが自身も錬金無頼漢である、緋火組(あけびぐみ)ヒットマンの氷崎柊炉(ひょうざきひいろ)。

忌々しく深い業を背負っている氷崎は、この少女を守る事に光を見出だし、全国の極道との戦いに身を投じるのです。
キャラクター豊かな極道たちとの戦争も見物ですが、
その上、そこに「錬金術」が加わってくるっていうんだから！
学生が多い町の定食屋さんの定食ぐらい盛り沢山な内容です！

僕が痺れた、錬金術を使ったシーンがこちら！

『自分の脳を使って作った脳漿桟弾銃』

スケルトンの弾倉に込められた脳漿を散弾銃でぶっぱなすこのシーン！
破壊力抜群！ 最高！ この武器めちゃくちゃ好きです(笑)。
もし叶うならセーラー服の薬師丸ひろ子さんか、ナース服の椎名林檎さんにこの脳漿散弾銃を撃って欲しい。

第一巻が11月に出たばかりですが、ヤンマガを読んでいると回を追う毎に面白くなっていますし、
それに比例してか、作者の宝依図先生の画のボルテージもどんどん上がっています！
その画力で美男子も更に美男子に磨きがかかっているので、車田正美も真っ青です(２回目)。

標的にされ「殺さないと殺される」という過酷な状況！
いがみ合いながらも行動を共にするしかない二人の未来は？
キメラと呼ばれるミュータントの存在や、美男子、美女、キャラクター豊かな登場人物たちが混沌とする展開をさらに加速させていきます！
この作品のこれからを追っていくのが、とても楽しみです。




極道同士の撃ち合いをムーディさんにも再現してもらいました。

つづく。

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今回紹介された『錬金ブライカン』をさっそく試し読み！
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