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ヤンマガWebに連載中の、ゆるふわ獄中コメディ『ごくちゅう！』の漫画のなかで描かれたことについて、「実体験」をもとに、よりDEEPに解説する連載です！

こんにちは、雨宮です！

ご存知の通り、刑務所(特に雑居)にプライベートな空間など存在しません。

しかし唯一鍵のかかる個室がある！ それがトイレだ！！ トイレを有効活用しましょう。

 

私のいた雑居房は居室内にトイレはなく、学校のトイレのように廊下に面して共用のトイレがありました。それぞれに番号がふってあり、使用できるトイレは部屋ごとに一つずつと決まっています。

免業日（作業がない日）の日中はあまりトイレに篭っていると他の人に迷惑がかかるので、「う◯こするけど誰か先行く？」などと声をかけます。便秘になる受刑者が多く、週末の免業日にむけて便秘薬を飲むので時間が必要なのです。

ここまでは想像に難くない常識の範囲内でのトイレの利用ですね。

ここからはトイレの有効活用です。

雑居房ではそれぞれ決められた居室内で生活することになっていて、もちろん共有スペースでの理由なき交談は禁止されています。

じゃあ他の部屋の受刑者とのやりとりどうする？ 廊下は見通しがよく、ドアを隔てた向こうにいる刑務官にも目につきやすいとなると、トイレしかありません。あらかじめ時間を決めたり、合図をしたりして待ち合わせます。

とはいえ長時間の会話は危険が伴うので、手紙にしましょう。『ごくちゅう！DEEP』12話でもチラッと書いたのですが、ちり紙です。ちり紙に手紙をしたためます。

それぞれ個室の鍵を閉めたところで足元の隙間からスッとブツを差し出します。ちり紙に書かれた手紙を読んでそのままトイレで流して証拠隠滅。スパイか。

主な内容は家族のことや私生活での人に聞かれたくない悩み相談です。ラブレター的な物ももらってみたかったな〜。

物品の不正授受もトイレでします。

なんなら不正授受した食べ物もトイレで食べたりするｗ 便所飯ならぬ便所菓子。

 

日中はいいのですが、就寝後のトイレがめっちゃ怖い！

夜の学校のトイレとか絶対行きたくないじゃん？ 刑務所のトイレも同じく行きたくない。絶対学校より人死んでるし。

だいたいの受刑者が就寝前ギリギリにトイレへ行くので就寝後しばらくはあまり出入りがありません。就寝後のトイレからしばらく帰ってこない受刑者がいると、あんなことやこんなことを疑われてしまいます。

女の人の幽霊には気をつけましょうネ☆

 

ではまた！